検索窓
今日:39 hit、昨日:334 hit、合計:97,305 hit

136 ページ36

.


実力があるから、と認めてくれるのは嬉しいが自分のことに突っかかられるのはいい気がしない。


もう済んだことなのに。


「昔はそりゃ親の背中を追ってました。


でも自分の人生、ただ親のように日本代表のリベロになっても面白くない

そうでしょう?」


それに多分プロの道だったとしても、


徹ちゃんがアルゼンチンに行くと言うなら私は迷わず着いていくだろう。


「私は誰かの為にバレーをしていたんじゃありません。
自分がしたいからしてた。

自分でそれを終わらせた。

ただそれだけです。」


納得ができない、そう言った表情をする監督。


もう歩いてでも帰ろうかならと思い始めた時、タイミングよく電話が鳴って。


ポケットからスマホを取り出し相手を見ると、徹ちゃんで。


今日は部活だって言ってたのにどうしたんだろう。


私はすみません、と謝罪をいれて電話に出る。


及川『白鳥沢にいるってどういうこと?!』


耳に付けなくても聞こえるほどの大きな声。


「うるさい

てかなんで知ってるの?」


及川『部活、体育館の点検で無くなったからAの家言ったらおばさんに白鳥沢にいるって!』


「お母さん用事あるって帰ったのに?!」


及川『そこじゃない!』


「私だってお母さんに連れてこられただけだし」


及川『久々のオフなんだから俺と外でデートするって言ったら車出してくれて、今向かってるから!
帰る準備してて!』


「はいはい」


お母さんも徹ちゃんには甘いんだから。


帰る準備も何も来ただけだしな。


と思いながら私は電話が切れたスマホをポケットに入れ、鷲匠監督を見る。


「ドクターストップかかってなかったら、練習に混ぜようとしてたんだろうと思いますけど、
入れないんで私もういいですよね?

用事出来たので帰ります」


鷲匠「まだ話しは終わってないぞ」


「あなたが何を言っても、もうできないものはできないし、
プロになるつもりはないです。

実力を認めてもらえるのは嬉しいです。
でも、選手としての私の人生は終わってます。

これからは支える側としてバレーに関わっていく。

だから今は烏野のマネージャーとして。
彼らと全国に行く。」


.

137→←135



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (121 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1375人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あう - 利用された飛雄ちゃん笑まさかの真一郎くんの登場うれしいわぁ!ありがとうございます! (3月6日 17時) (レス) @page48 id: 572a68fa30 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - すごく、面白いです、!!!更新頑張ってください!!! (3月2日 6時) (レス) @page38 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
あう - ヨッシャ!!ありがとうございます! (2月19日 15時) (レス) @page22 id: 0912214567 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - あうさん» ちょくちょくこれからも入れていく予定です〜! (2月18日 13時) (レス) @page19 id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
あう - 不良かわいいな!おい!ちゃんと夢主は不良だったってわかる話定期的に入れてくれると嬉しいです! (2月18日 10時) (レス) @page19 id: 0912214567 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美海 | 作成日時:2024年2月12日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。