116 バレンタイン編 ページ16
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体育館の点検があるとかで放課後部活が休みとなった。
今日は月曜日だから、徹ちゃんも部活が休息日。
でもミーティングはあるそうなので少し帰りは遅いらしい。
今日はバレンタイン。
いつもは迎えに来てもらう側だけど、今日は青葉城西まで来てみた。
寒さでマフラーに顔を埋め、手にはカイロ。
「寒っ......」
一応メールは入れているが気づいてくれるだろうか。
ガードレールに腰を置き、待っていると他の生徒達が出てきて。
烏野の制服のため良くも悪くも目立ってしまう。
授業は同じぐらいに終わってるし、そろそろミーティングも終わると思うんだけどなぁ。
と思いながら待つ。
男「なになに?烏野の子なんて珍しいじゃん」
青葉城西に前来た時もこうやって声かけられたなぁー。
なんで思いながら無視をする。
男「あ、彼氏待ちとか?
寒くない?コンビニでなんか買ってあげよっか」
女「ちょっと〜斎藤他校生ナンパするなよな〜」
男「ナンパじゃねぇーし!寒そうだから構ってあげてんの!」
余計なお世話だわ、と思っていると手に持っていたスマホがバイブして。
今行く!と徹ちゃんからのメール。
もう少しの辛抱か、と思っているとまだ絡んでくる生徒さん。
国見「あれ」
「ん?」
聞き覚えのある声。
そちらを見るとバレー部の国見くんと金田一くんで。
国見「あんたたしか、」
男「なんだよ国見、知り合いか?」
国見「うん、まぁ
ナンパでもしてたの?辞めてた方がいいよ、この子は」
男「なんで?可愛いじゃん」
金田一「いや、まじで色んな意味で辞めてた方が......」
及川「A〜!」
走って出てきた徹ちゃん。
「遅い!」
及川「ごめんごめん!最後にコーチに呼ばれちゃって
寒いよね?!早く帰ろ?」
徹ちゃんがつけてた手袋やらマフラーやらを外し、私につけてくる。
「苦しいんだけど」
及川「俺走ってきたから暑いの!
あれ、国見ちゃんと金田一じゃん
Aの相手してくれてたの?ありがと〜」
金田一「え、あ、いや......」
「男の子に絡まれてたから助けてくれてたの」
へぇ、と徹ちゃんはその男の子に視線をやって。
青葉城西では及川徹と言う人物は有名だ。
数ヶ月前から付き合っている彼女のことも。
ただ同じ学校ではなく他校で、噂程度でしかなかったため、彼女は居ないんじゃないか、そう言われていたが.......
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あう - 利用された飛雄ちゃん笑まさかの真一郎くんの登場うれしいわぁ!ありがとうございます! (3月6日 17時) (レス) @page48 id: 572a68fa30 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - すごく、面白いです、!!!更新頑張ってください!!! (3月2日 6時) (レス) @page38 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
あう - ヨッシャ!!ありがとうございます! (2月19日 15時) (レス) @page22 id: 0912214567 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - あうさん» ちょくちょくこれからも入れていく予定です〜! (2月18日 13時) (レス) @page19 id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
あう - 不良かわいいな!おい!ちゃんと夢主は不良だったってわかる話定期的に入れてくれると嬉しいです! (2月18日 10時) (レス) @page19 id: 0912214567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2024年2月12日 14時