第一話 ページ2
〜数年前〜
『じゃあね、みかん。美桜、絶対にみかんのこと忘れないから。みかんも美桜のこと忘れないでね。ずっとずっと親友だよ』
み「美桜。うち絶対美桜のこと忘れへん。うちらの友情永久不滅や!」
『ふふっ。ありがとう。行ってきます!』
名は、蜜柑の言葉に少し(古っ)と思いながら車に乗り込みアリス学園へと出発した。
〜数年後〜
蜜柑がアリス学園へと飛び立ち東京をさまよっている頃、
美桜は、時空をさまよっていた。
美桜は、タイムトリップのアリスを使い様々な時代を旅することが趣味である。
先生の目を盗んでは度々決行し、しばらく帰ってこないこともあった。
美桜が学校へと帰ってきたのは、蜜柑が北の森へと出発した後のことだった。
鳴海たち教師陣が集まってわーわー言っていたので、美桜も近づきセリーナ先生の水晶玉を覗き込んだ。
『え...なんでみかんがここに』
美桜の声に反応した鳴海が美桜に話しかけた。
な「美桜ちゃんおかえり。今回はお早いお帰りで」
そういうと、今回のことの成り行きを美桜に説明しだした。
鳴海が話している間、驚いた表情をして考え込んでいる美桜に大丈夫?と声を掛けると、はっとし、北の森へと走り出した。
そんな美桜の後を鳴海が追う。
な「美桜ちゃん!ちょっと、待って」
後ろで、これには訳があるんだ!と叫びながら変態教師が追ってくるが、お構い無しに全速力で走った。
(みかん、無事でいて)
北の森に着いた時には、蜜柑は棗と対峙しており、蛍と委員長の周りには炎が広がっていた。
美桜はポケットからおもむろにお面を出すと、それを顔につけ焦りまくっている蜜柑に優しく抱きついた。
『みかん、みかんの人を思う気持ちを、大切に思う、その優しい気持ちをめいっぱい押し出してごらん』
蜜柑はなにが起こったか分からなかったが、その言葉を聞くと力が出てき、言われた通りに蛍と委員長を助けたい思いをめいっぱい押し出した。
それと同時に棗も強いアリスを使った。
パアアアアアア
な「美桜ちゃん、アリス使ったでしょ。」
『相手が棗なんだから、仕方ないじゃーん』
と言いながら頭の後ろで腕を組少し離れた。
光とともに衝撃が走り、蜜柑と棗はこてんっと尻もちをついた。
鳴海は呆然としている棗のでこに熱いキッスをお見舞い。
くてんと力なく倒れた棗に流架が駆け寄った。
棗が倒れると周りの炎も消えた。
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作者名:美桜 | 作成日時:2023年8月10日 14時