. ページ6
「Aちゃんだー！」
平日はランドセルを背負い、
普通に学校に通っている私
通学路や学校内で
指を刺されることや
名前を呼ばれることが増え、
アイドルという仕事の大きさを知った
どんな時でも気が抜けず、
唯一の心許せる場所は
母「A！足閉じて！」
口うるさいお母さんがいるこの家
私が生まれ育ったこの家には
私を見て騒ぐ人はいない
普通の環境にすごく安心していた
妹「お姉ちゃん学校で有名人だね！」
夜ご飯を食べながら話す妹
そんな妹の言葉にお母さんは
母「そんなことで
いい気になってちゃダメよ？」
父「そうだなあ、上には上がいるもんだ」
そんな2人に私は
「Aは世界で1番の
アイドルになるんだから！」
そう胸を張った
先生「Aそこ違う！」
週末のレッスン、
どうしても踏めないステップに
悪戦苦闘する私
何度やっても、失敗続きで
先生にも「集中しろ」と怒られた
周りを見ると出来ていないのは私だけ
、、、悔しい！
私はレッスン後の部屋に残り、
練習を始めた
怒られたことも、出来ないことも
全部が悔しくて
絶対に今日出来るようになって
家に帰ると決めた
「、、、っはぁ！」
しかし、何度やっても
先生みたいには出来なくて、
どうしても踏めないステップ
なんで？どうして？
そんな気持ちで鏡の中の自分を見つめた
「あれ？A？」
中島「A何してるのー？」
森本「汗だくじゃん！」
見慣れた顔が入ってきた
そして踊れないことを話すと
3人も一緒に踊り出す
中島「１つ前のステップが違うんだよ！」
裕翔の言葉と涼介、龍の踊るステップに
ハッとした
そして改めて踊る
「出来た！！」
あんなに苦戦していたステップが
あっという間に出来るようになった
森本「よかったじゃん！」
山田「これで先生に怒られなくて済む！」
その言葉に胸を撫で下ろす私
中島「ところでA、
新幹線は？時間大丈夫？」
裕翔に言われ、時計を見ると
とっくに終電の時間を過ぎていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃ | 作成日時：2017年12月4日 20時
