35話 ページ6
その4人は言わなくてもわかるだろう
1年は影山と日向
2年は田中と西谷だった
俺は影山が目をそらしたときあれ？と思った
(彼奴、白鳥沢受けてたよな？)
頭よくないのか？
そう思っていたら
「「縁下／力〜!!!」」
と、噂の2年2人が力に飛び付いていた
田中「頼む！勉強教えてくれ！」
西谷「俺たち結構ギリギリなんだよぉ！」
縁下「やっぱりな…と言うかちゃんと勉強してなかったのかよ」
そう言うと2人は口を閉じた
あ、図星か
縁下「まぁ、教えるのはいいけどその代わり、Aも一緒な？」
『えぇ〜…』
「「Aって頭良かったのか！？」」
いや失礼だな。こう見えても稲荷崎の時はいつも宮兄弟に教えてたよ
学年でも順位一桁だったし
力の方を見ると俺一人で流石にこの2人は無理だという目をされ、仕方なく引き受けた
そしたら1年2人も月島に頼んでいた
日向「頼む！月島！勉強教えてくれ！」
月島「は？嫌だよ」
おぉ…冷たいな、
流石にあんだけ頼んでも嫌だの一点張りだったから助け船を出してやることにした
『月島、今回だけは教えてやれよ。合宿もあるしさ、な？』
そう言うと月島は溜め息混じりに
月島「わかりましたよ、」
と言いそのあとに
月島「ただし、先輩も付き合ってくださいね」
と言われた
え、待て俺さ結果的に単細胞4人組に教えることになるじゃんか
『うっわ…終わった』
まぁ仕方ない
こいつらいないと烏野らしくないからな
部活が終わって明日から教えることになった
力もいるし、まぁなんとかなるだろう
そう思っていた
田中「なぁ！A！ここどうやるんだ！」
西谷「A!!ここがわかんねぇんだ！」
昼休み、俺は力と購買に行こうとしていたら田中と西谷がクラスに来ていた
『田中のそれは教科書に乗ってるこの公式当てはめて、西谷のは…暗記だな』
持ってきた教科はバラバラで田中は数学、西谷は理科だった
そして
「「Aさぁ〜ん！」」
と1年2人も俺のところに来た
月島はと言うと、部活以外は教えないらしく、俺のところに来るしかなかったらしい
購買に行くと行っていた力に昼御飯を頼み俺は4人に勉強を教えていた
流石に4人一斉攻撃はないだろうと思っていたが、まず
『日向のテストの点数なんだこれ？』
日向と影山のテストは全部赤点だった
西谷たちはまぁまぁだったが、やっぱり全部赤点だった
苦手教科からやろうと思ったけどこれは思ったよりも酷くなりそうだな…
そう思いながら俺は昼休み丸々勉強を教えていた
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作者名：もちうさぎもも | 作成日時：2020年8月17日 17時
