ペチュニア

０４ ページ15

静まり返っているリビングには椅子に座った麻也とAがいてすすり泣く声が聞こえた


誠「どうしたの？！A！麻也になんかされた？！」


『んーん…』


麻「なんもしないよ、それより長谷部さんどうやってベランダから帰って来たの？」


誠「どうやって・・・って普通に窓開けて入って・・・あれ・・・窓・・・」


ハッとしてさっきまでいたベランダを見るとニヤニヤした篤人と揺れているカーテンが目に入った


誠「ベランダ…いつから開いてた？！」


麻「さっきから開いてたよ」


誠「じゃあ…」


麻「うん、ばっちり」


『…っ…』


誠「ごめんね、さっきの気にしないで」


篤「なーんでそうなんの」


誠「え…」


『私ね、彼女にふさわしくないからテレビとかでも紹介してくれないのかなって不安だったの』


誠「そんなことないよ、俺の彼女はAだよ」


『さっきの話聞いてすっごく嬉しかった、私も誠と結婚したい』


誠「？！」


『…でもやっぱりもっとしっかりした女の子の方がいいよね…さっきもお鍋落としちゃったし』


誠「そんなことない俺はAじゃないと」


『良かった笑』


誠「不安にさせてごめんね」


目を閉じ近づく二つの陰


篤「ん”ん”ー」

誠「あ…///」


『///』


麻「良かったねー二人とも！！！」


誠「いやまだ結婚する訳じゃ…」


『え…』


誠「ほらだってAの両親にも挨拶してないし」


「「『(やっぱり真面目…)』」」


誠「うっちーから急に相談って言うからなんだろうって思ったよ笑」


篤「Aちゃんに前、相談されてさ」


『もう、忘れて！！！』


篤「どうしよっかなー笑」


『意地悪！！』


誠「どんな？」


『言わない』


篤「私が彼女でいいのかな・・・って笑」

『ちょっと！！！』


麻「まあまあ、とりあえずしっかり紹介しないとね」


篤「じゃあ、どうぞ」


隠し持っていたカメラを誠とAちゃんに向ける篤人


誠「えー、僕の彼女のAです。近々結婚の報告もしたいと思いますが、彼女は一般人ですのでそっとしていただけたらなと思います。今後も公私混合せず頑張りますので応援をお願いいたします。」


麻「以上『内田篤人とイケメン吉田麻也の突撃！隣の誠ちゃん』でした！」





矢【やっぱ彼女おったんかい笑でも幸せそうで何よりやな】


アナウンサー【ビックリしましたね笑】


矢【次の報告も楽しみにしてんで！】

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