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ーーー麦わらの一味side
サ「………」
ナ「サンジくん、大丈夫？」
サ「えっ！俺は大丈夫だよ、ナミさん。心配してくれるなんて、ほんとナミさんは優しいね(ニコ」
フ「ゾロの奴…アイツ相当キてんな」
ブ「そうですね。好きな女性を守れなかった悔しさでご自分を相当責めてらっしゃいますからね。自分自身に押し潰されなければ良いのですが…」
ウ「Aも、ヤバいんじゃないか？」
サ「あぁ、さすがにこれ以上何も食わねぇのは問題だ」
ル「メシも食わねぇでAの奴、働いてたぞ。そのうちぶっ倒れるぞって注意したんだけどよぉ…」
ロ「Aの食欲の無さは、外傷よりも心因性のものじゃないかしら…」
みんなが暗い顔をしていると、サンジがキッチンへ立った。
そして何やら作り始める。
程なくしていい香りが漂い始めた。
サ「おい、ルフィ。Aちゃんどこにいるか探してこい」
ル「連れてくるか？」
サ「いや、居場所だけ知らせてくれればいい」
ル「分かった！」
ルフィはダイニングから飛び出して行く。
サンジは鍋のものを、辛そうな表情でかき混ぜ続けた。
ーーーサンジside
ル「サンジ！Aは図書室だ！」
サ「サンキュ、ルフィ」
サンジは鍋の中のものを器によそうと、それを持って図書室へと向かった。
目的の部屋の前に着くと、コンコンッとノックして扉を開くと隅の方で本を読むAちゃんの姿を見付けた。
『…っ、サンジくん』
サ「そんなに警戒しないで？(苦笑」
『ごめん、そんなつもりは…』
サ「うん、分かってるよ」
サンジはゆっくりとAちゃんに近付くと隣に腰掛ける。
そして、持ってきたものを差し出した。
何も口にしてなかったことを考慮して、スープを持ってきたのだ。
サ「Aちゃん、食欲がないのは分かってる。だが、少しでいいから腹に入れてくれないか？」
『サンジくん…』
サ「君が心配なんだ」
『………ありがとう、頂くね(ニコ』
Aちゃんはサンジからスープを受け取ると、ゆっくりと口に運んだ。
『やっぱり、サンジくんの料理は美味しいね(ニコ』
サ「良かった…食べてくれて嬉しいよ」
サンジはスープを飲む姿にホッと息をつく。
そしてAちゃんがスープを飲み終わるまで、静かに待った。
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作者名：みき | 作成日時：2020年8月9日 17時
