ｰ76ｰ ページ27
.
『ゾロ頑張れ〜(笑』
ゾ「A、お前…っ、自分で泳げよ！」
『やーだ！疲れるもん(笑』
私は今、平泳ぎをするゾロの背中に跨っている。
人を乗せて泳ぐなんて、ほんとゾロってすごいなぁ〜とか呑気な事を考えながら進路は仲間のもと。
ゾ「疲れる、って、お前…ほんとは、泳げねぇ、んじゃねぇのっ？」
『そうなの、私泳げないのー(棒』
ゾ「棒読みじゃねぇか！」
『きゃっ？！』
ツッコミとともに突然立ち上がったゾロ。
当然、背中の私はバランスを崩して海に落ちる。
『ぷはっ……もう！ゾロ急に立たないでよ！』
ゾ「ここまで俺が泳いだんだ。次はAの番だ！」
『えっ、ちょ…っ！』
そう言ったゾロは、私の背後に回って首に抱きついたかと思うと、少し体重を掛けてきた。
『無理無理！ゾロじゃないんだから出来ないって！』
ゾ「そんなのやってみねぇとわかんねぇだろ？(ニヤ」
『やらなくても分かるのー！』
バシャバシャともがいてゾロの腕から逃れる。
案外簡単に逃れられたのは、ゾロが本気じゃない証拠だ。
逃げる私と追ってくるゾロ。
私はゾロにバシャっと水をかけるとゾロもかけ返してくるので、かけあいになる。
ル「おーい！俺も仲間に入れてくれ〜！」
ゾ「いっ？！」
キャッキャ言いながら私達が遊んでいると、それにいち早く気付いたルフィくんが伸ばした腕をゾロの首に回す。
次の瞬間、ルフィくんが飛んできてゾロにぶつかった。
ゾ「痛ってぇーな！ルフィ、コノヤロー！！」
ル「…ブクブクブク」
『きゃーッ！ルフィくん大丈夫？！』
ぶつかった弾みで海に沈んだルフィくんの腕を手探りで引っぱると、ザバッと顔を出したのでその体をしっかりと抱きとめる。
ル「ゲホッゲホッ！じぬがどおもっだ…」
『あービックリしたぁ。ルフィくん大丈夫？』
ル「おう…A、ありがとな」
ゾ「おっ、おいコラ、ルフィ！離れろ！」
ル「いやだ！俺が死んじまうだろ！」
私の背に腕を回して胸に頬を押し当てているルフィくんだが、その腕は弱々しく力が入らないのだろう。
沈まない様にするのに必死なのがよく分かるので、私はルフィくんの体を支える様に背中に腕を回している。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みき | 作成日時：2020年8月9日 17時
