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ナミちゃんとサンジくん以外も集まってきて、口々に心配と注意をされた。
軽率だったと私が反省している所に、ゆったりと歩きながらゾロがやってきた。
ゾ「おい、何集まってんだ？」
ロ「やっとお出ましね」
ゾ「は？」
ウ「おめぇ今まで何してたんだよ…」
ゾ「何って…昼寝に決まってんだろぉが」
ル「おめぇ、ちゃんとAの相手してやれよ！」
ゾ「あ？何の話だ、よ…っ？！//」
ゾロは私に視線を向けると、目を見開き固まった。
頬はほんのりと朱を帯びている。
そんなゾロを疑問に思った瞬間、自分が今カーディガンを着ていない事を思い出す。
羞恥で私は彼から顔を逸らした。
チョ「ゾロが遊んでやらねぇから悪いんだぞ！だからAはスモーカーと遊んでたんだ！」
『ちょ、ルフィくんチョッパーくん！ゾロは悪くないからっ(焦』
私はゾロを責める2人を止める。
悪いのは私なんだから。
ゾ「…どういう事だ？詳しく話せ」
『(ビクッ)』
ウ「ぞ、ぞぞぞゾロ！まぁ、おめぇ落ち着けって…な？(ｶﾞﾀｶﾞﾀ」
ゾ「テメェは黙ってろ(ギロ」
ウ「ヒィィ…っ」
さっきまでのゾロから一変、明らかに怒っていた。
こめかみに青筋を浮かべ、拳はきつく握られている。
恐怖を感じた私はジリジリと後退るが、その分ゾロが詰めてくる。
私は思い切って踵を返すと、全力で砂浜を駆け出した。
ゾ「…チッ！」
ナ「あっ、ゾロ！」
サ「おい、待てって！」
ゾロは2人の制止を振り切って私を追いかけて来た。
ゾロのスピードは私なんかが太刀打ち出来る様なものではなく、あっという間に捕まった。
『やっ…ゾロ、離して！』
ゾ「…逃げるな！」
私は何とかゾロの手から逃れようと足掻くが腕力で勝てるわけが無い。
ゾロは舌打ちをして、掴んでいる私の腕をグッと引き寄せた。
バランスを崩した私はゾロの胸に倒れ込むが、彼の胸を押して距離を開ける。
ゾ「…なんで逃げんだ」
『……っ』
ゾ「A」
こんなに怒っているゾロを初めて見た私は、恐怖で微かに体が震え、目に涙が溜まる。
『……怖い』
ゾ「あぁ？」
『こわいよぉ…っ』
ゾ「…っ」
私は俯き小さな声で恐怖を訴える。
堪らず涙が溢れて、声が震えた。
ゾ「A…」
『(ビクッ)』
ゾ「……わりぃ、怖がらせるつもりはなかった」
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作者名：みき | 作成日時：2020年8月9日 17時
