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男性の姿を確認するや否や、ゾロは私を自身の背後に隠した。
た「あ！スモーカーさん！」
ゾ「やべぇ…」
ス「何、こんなとこで突っ立ってやが……ロロノアか(ギロ」
ゾ「……っ…」
“たしぎ”と呼ばれた女性は、その男性を“スモーカー”と呼んだ。
スモーカーさんはゾロを睨みつけ、ゾロも睨み返している。
ゾロの手が刀に添えられている事から、この人達が敵なのだと判断した私は、緊張と恐怖からゾロの腕をキュッと掴む。
ス「お前がここに居ると言う事は、麦わら達もこの島に居るって事か…」
た「スモーカーさん！捕まえましょう！」
ス「馬鹿野郎、この島じゃ騒ぎを起こした現行犯じゃなきゃ捕まえられねぇって知ってるだろ」
た「しかし…っ！」
会話から考えるに、この2人は“海軍”なのだろう。
捕縛を提案するたしぎさんをスモーカーさんが諌めると、ゾロに向き直った。
ス「女とお楽しみのとこ邪魔したな(ニヤ」
ゾ「……」
た「はっ！まさかアナタその女性を無理やr…」
ゾ「んなわけあるかッ！」
た「だってアナタの様な極悪顔に女性が着いてくるなんて有り得ません！」
ゾ「はぁっ？！極悪顔って何なんだよ！」
た「アナタは鏡を見たことがないんですか！」
ゾ「テメェ、言いたい放題言ってんじゃねぇぞ！」
先程までの張り詰めた雰囲気から一変して、たしぎさんとゾロが言い合いを始めた。
その光景を見ていると、なんだか少しモヤっとする。
するとスモーカーさんが私に向かって口を開いた。
ス「おい、女。お前はロロノアの連れで間違いないか？」
『は、はい……あっ！』
ス「なんだ？」
ゾ「どうした？！」
『アイス、落ちちゃった……』
スモーカーさんの問に答えた直後、私は短く声を上げた。
それに目ざとく気付いたスモーカーさんとゾロに、私は落ちてしまったアイスを見つめて言った。
一瞬の沈黙。
ス「ふっ…はは！そいつは悪い事したな」
ゾ「お前…緊張感とかねぇのかよ(呆」
『ご、ごめ…』
た「すいません！新しい物を買ってきます！(焦」
『い、いえ！大丈夫です！//』
ゾロの言う通り緊張感のない事を言ってしまって、さすがに恥ずかしくなった私の頬はきっと赤くなっているだろう。
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作者名：みき | 作成日時：2020年8月9日 17時
