千の夜をこえて vol.2 (ページ11)

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着替え直した2人は私が選んだ服を購入した。

気に入って貰えたみたいで嬉しい。

私も編み目の大きい黒のロングカーディガンを購入して店を出た。

ナ「さぁ！次は水着を見に行くわよっ」

『えっ、水着？！』

ロ「せっかくビーチがあるんですもん、水着は必須でしょ？(ニコ」

『2人の水着姿…ヤバい楽しみ♡』

ナ「オッサンみたいなこと言わないの！」

ロ「Aは女の皮を被ったオジサンね」←

マリンショップに入ると、店内には数多くの水着が陳列されていた。

可愛い系からセクシー系まで種類が豊富だ。

ナ「ねぇ！これAにいいんじゃない？」

ロ「こっちも良さそうよ？」

『私のは見なくていいよー』

ナ「どうせなら大胆な方がいいわよね」

ロ「それなら、こんなのとかどう？」

『無視しないでぇー！』

2人はお構い無しに私の水着を選んでいる。

あれだこれだと合わせられ、最終的に2人が納得したものをプレゼントされた。

(あぁ……プレゼントされたからには着なきゃなんないじゃん)

水着を着る気のなかった私は、プレゼントしてくれた2人の気持ちは嬉しいが、水着を着る羽目になって少し肩を落とした。

その後2人の水着も買ってからお店を出ると、少し先にゾロの姿を見付ける。

ナミちゃんとロビンちゃんも気付いたみたいで、私の背中をトンッと押した。

『わっ！』

ロ「ほら、デートしてきなさい(ニコ」

ナ「ゾロが迷子にならない様にちゃんと付いててあげるのよ♪」

『…2人ともありがとう！』

私は笑顔で2人に手を振り、ゾロのところまで走る。

ゆったりと周りを見ながら歩いてるゾロに追いつくのは簡単だった。

『ゾロ！』

ゾ「ん？Aじゃねぇか。お前ナミ達と買い物じゃなかったのか？」

『うん、お買い物したよ！でもゾロ見付けたからデートしてきなさいって(ニコ』

ゾ「そうか」

そう言うとゾロは小さく口角を上げてから、再び歩き出す。

私はゾロの腕に自身のそれを絡めて並んで歩いた。

『ゾロはお買い物してたの？』

ゾ「いや、暇だから散歩してた」

『じゃあ、ちょっと買いたい物あるから付き合って(ニコ』

ゾ「何買うんだ？」

『全身鏡♪』

そう言って私はゾロと一緒に全身鏡を探した。

リゾート地ではあるものの、幸い家具類を取り扱っているお店もあったので、気に入った物を購入する。

船まで配達を頼もうとしたら、ゾロが担いだので思わず笑ってしまった。

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