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《Aside》
柳「だって、何？ちゃんと言って」
車に戻ってきた彼は案の定、私を責めた。
確かに彼からはダメだって言われてたけど…
彼の威圧で一度は勢いをなくした感情が、再び私の中で勢いを取り戻した。
感情のまま、バッと顔を上げて視線を向けると、少し目を大きくする彼。
『だって…、だってまーくんが優しい顔してたんやもん！』
柳「え？」
『いっつも無表情か愛想笑いやのに、さっきファンの子に、優しく笑いかけてたやん！』
柳「A…」
『まーくんがめっちゃ人気なん分かってるし、いろんな女の子の相手しやなあかんのも分かってるけd…っ？！』
柳「……」
一度溢れだした感情は止めることも出来ず、勢いのまま捲し立てていると、彼に唇を塞がれた。
ドンッと彼の胸を叩いて抗議するが、その手を取られる。
噛み付くような激しいキスに息継ぎもままならなくて、苦しさで涙目になった頃、ようやく彼の唇から解放された。
『はぁ…はぁ…』
柳「A…」
お互いに上がった息。
抗議の意味も込めて彼を睨むと、彼は嬉しそうに微笑んでいた。
『何…笑ってんのよ』
柳「いや、だって…初めてじゃん」
『え？』
柳「Aのそれ、ヤキモチだろ？」
『…っ？！』
彼の言葉に、一瞬で顔が赤くなる。
確かに私のこの感情は、紛れもなく嫉妬。
柳「ヤバい、嬉しすぎて顔ニヤける」
『……』
彼は手の甲で口もとを隠しながら、目尻を下げている。
みっともない嫉妬心を年甲斐も無くぶつけたのに、喜ばれるとは何事か…
私がポカンと呆気に取られていると、彼はハーパンのポケットから小さな紙切れを取り出して私に見せてきた。
『“彼女さんとお幸せに”…え？』
柳「これが、ファンの前で俺が笑った理由」
見守ってくれているファンもいることが嬉しかった、と言う彼。
あの微笑みは、向けられた先は違えど理由は私に繋がっていたと知った。
ちゃんと考えれば分かったことなのに…
彼が不誠実なことはしない人間だと。
自分の浅はかさに、後悔と羞恥の念でいっぱいになったー…
家に帰ってきた私達は、ごはんも食べ終わりマッタリしている。
あれから終始ご機嫌の彼は、ソファーに座ってテレビをBGMに携帯をイジっている。
すると急に、おいで、と両手を広げてくるので訳がわからない。
とりあえず、お言葉に甘えて抱きついておいた←
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らら - とても面白いです🤣もう続き書くつもりありませんか？楽しみにしています。 (2022年3月23日 8時) (
レス) id: f150b12880 (このIDを非表示/違反報告)
mjmj(プロフ) - シリーズ通して、お話面白いです。何回も読ませてもらってます。また更新お待ちしてます (2017年9月10日 0時) (レス) id: 09233ee060 (このIDを非表示/違反報告)
yukim8216(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます。続編のパスワードを教えて頂けますでしょうか？お願いします (2017年5月14日 14時) (レス) id: 343ef2b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - この作品が大好きです！更新楽しみにしております★！ (2016年12月10日 10時) (レス) id: 08101e6822 (このIDを非表示/違反報告)
#814(プロフ) - みきさん！楽しみに更新待っておりまーす(^o^ゞ (2016年10月24日 21時) (レス) id: 5250a1dd8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みき | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/miiiohiii/
作成日時：2016年8月12日 13時
