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どっちも手放す気はない、と体を少し離して私の目を見ながら力強く彼は言った。
その目は決意の色で、揺るぎ無いものだった。
柳「それに、監督が上と掛け合ってくれるって」
『えっ、そうなん？』
柳「うん。俺の漢気を見たからって(ドヤ)」
『漢気…(笑)』
柳「…やっと笑った」
『え…？』
彼の言葉に思わず笑ってしまうと、彼がホッとした様に微笑んだ。
―――――…
『まーく〜ん！早くしな練習間に合わんよぉー！』
柳「おー」
世の中はGWに突入した。
私も例外にもれず今日から連休開始だが、彼はそんなの関係なし。
洗面所からいつまでも戻って来ない彼に、朝ごはんを用意しながら声を掛ける。
すると、ブラシを持って戻って来た彼の頬は何故か膨らんでいた。
『どないしたん？ほっぺたプクッてして(笑)』
柳「直んねー。Aやって」
『え？』
ブラシを私に持たせると、クルッと後ろを向く彼。
その後頭部には、ピョコンと飛び出る寝癖があった。
なかなか洗面所から戻らなかった彼は、どうやらこの可愛らしい寝癖と戦っていたようだ。
クスクス笑いながら直してあげると、笑うな、何て言う彼もまた可愛い。
『はい、直った。でも、今日はいつもみたいに頭ガシガシいじったらあかんよ？』
柳「おー、サンキュ」
直った寝癖を手で確認しながら、笑顔の彼は朝ごはんを食べるために座った。
『まーくん、練習頑張って。いってらっしゃい！』
柳「ん。いってきます」
チュっと音を立てて唇を合せた彼は、微笑みを浮かべながら体育館へ向かった。
今日は公開練習ではないので、私はお留守番。
(さぁ、早くやることやってアレ見よっと♪)
先日発売になった、とあるDVDをネット予約していたのだが、それが昨日届いたのだ。
私は逸る気持ちを抑えつつ、家事をこなした。
そして、一段落ついたところでDVDをセットしてスタートボタンを押す。
【リオデジャネイロオリンピックを目指す龍神NIPPON。その命運を握る男たち…】
流れる映像にワクワクしながら、ソファーから身を乗り出し画面に見入る。
【強烈なサーブは世界トップレベル、柳田将洋！】
彼が紹介され、ニヤニヤが止まらない。
そう、これは龍神NIPPONのDVD。
彼には内緒で購入したのだ。
(まーくん帰ってくるまで、十二分に堪能したろ！笑)
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みき(プロフ) - れなさん» すみませんでしたぁー！いえいえ、こちらこそご指摘頂けて有り難かったです(^^)影と言わず、バンバン前に出てきて下さい(≧∇≦)← 更新頑張りまーす！ (2016年8月12日 17時) (
レス) id: 382f7a4fcd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ありがとうございます(^^)ちゃんと読めました！そしてとっても面白かったです！お忙しい中お返事までいただいてありがとうございます！これからも陰ながら応援してます！頑張ってくださいね(^^) (2016年8月12日 16時) (レス) id: c14876f44d (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - れなさん» いつもありがとうございます！それは私のミスですぅ〜(_ _;)新たに更新しましたので、良かったら読んでやってください(・∀・) (2016年8月12日 16時) (レス) id: 382f7a4fcd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - いつもいつも素敵なお話ありがとうございます！更新を毎回楽しみに待ってます！お話96話と、98話以降がないのは、たまたまですか？？もしあるようだったら、とても気になります……f(^_^; (2016年8月12日 15時) (レス) id: c14876f44d (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - summersnow2007さん» 初めまして！お返事遅くなりました(_ _;)コメントありがとうございます☆うわー！嬉しいお言葉ありがとうございますぅ〜(≧∇≦)これからもニヤニヤしてもらえるように、頑張ります！！ (2016年8月11日 21時) (レス) id: 382f7a4fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みき | 作成日時：2016年7月16日 21時
