ー息を殺してー ページ18
って、呑気にカナダと話してる場合じゃないよ!
私今すぐに誰にも見つからなさそうなところに隠れないと…
「えーと、助けてもらったのにごめんだけど私今すぐ行かないとじゃあね!」
私が立ち去ろうとすると…
加「え?僕と一緒にいてくれないの?」
「…へ?」
だって、私がいると…
貴方達が狂うから
加「なんで?あーあ、もういいや」
「え、な、何するの?」
彼が手にカッターナイフを取り出したので刺されるのを覚悟するが…
痛みは全然来なかった
反対に彼の手首から赤い液体が滴っていた
「なにやってるの!?」
彼は自分で自分を刺していたのだ
加「あ…心配してくれてるの?」
「だ、だって、血が出てるんだよ!?」
加「こんなの全然痛くないよ、君が心配してくれて僕を見てくれたらそれでいいんだ」
「え…?」
ああ、やっぱり私は貴方達を狂わせるみたい
私は彼からカッターナイフを奪った
加「え?」
そして、自分の首に突き立てた
「……ごほっ」
血が出る
最後に見たのは私の血と彼が絶望している顔
…ゴメンナサイ
貴方に言われたことを無視して
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…ん」
また、生き返るんだね
そして私は息を殺して誰にも見つからなさそうなところを探した
「…ここだ、ここなら!」
誰にも見つからない!
そこから私の息を殺してひっそりと生きる生活が始まった
たまに彼らが近くを通ることはあったけどバレなかった
このままこの生活が続いたらいいな
そう想い続けて数年たったある日
私の歯車がまた狂いはじめた
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作成日時:2024年1月5日 12時