キミ、スキ。3

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今日はバラエティ番組の収録。

私はシークレットゲストとして呼ばれているので楽屋で待機。

実は、中村さんと将暉くんがご飯の時にバラエティ番組でたくさん動いてくる！と言っていて

私も出ますよ！とは言えずずっともどかしい気持ちでいた。

「中村さんと今日はライバルだね〜？」

『けど、勝負だから手抜かないよ〜？』

「Aちゃん割と運動神経いいもんね？」

『南須原さん私のことなめてたでしょ？』

「ちょっとだけね。」

『もう！』

バラエティ番組の内容は運動物も混ざっているから今日の私はジャージ姿。

少しでも可愛いアイドル感出してみたくて、髪を２つ結びにしてみた。

ちょっと私にはキツいか...？と思いつつ学生の頃に戻ったみたいで何だかちょっと懐かしい気持ちになる。

『そういえば、今日の髪色どう？』

「なんだかいつものAちゃんじゃないみたいで新鮮だよね。」

『ふふ、またすぐ戻さないといけないのが残念だけどね。』

今日の私はいつも茶髪な髪色をグレー系アッシュのくすんだ色にしている。

ドラマの撮影の期間が少しだけ空く時期だったのと、

この後控えている仕事のためガラリと雰囲気を変えてみた。

その仕事がおわったらすぐ戻すけどこれはこれでとても気に入っている。

コンコン、

「佐伯さん、そろそろ現場入りお願いします！」

『はぁい。』

スタジオのセット裏で、呼ばれるのを待つ。

表では楽しそうな声が聞こえる。

きっと2人とも登場したら驚くんだろうなぁ、と想像だけで笑えてくる。

「さぁ、それではシークレットゲストの登場です！」


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