9.最高の巡りあい ページ9
タクシーを降りて
アンティーク調のドアを
恐る恐る開くと
カウンターに佇む
凜としたウサギちゃんの姿が目に入る。
店に入る俺を見て
キュッと笑う
その姿を見ただけで
3日ぶりに
胸がトクン、と動く。
はぁ、ほんと重症だな。
ニノから
俺らみたいなのはこっちに座るのって教えられた
奥の席に座ると
Aちゃんがこっちへ来る。
「櫻井さん、こんばんは。」
やっぱり見た目とは裏腹に
低めの声。
「いきなりごめんね？
今日はニノもいないし。」
「ええっ、嬉しいですよ！
なんで二宮クンいなきゃいけないんですか(笑)」
確かに別に酒のみに来るのに
ダメなわけないんだけど
Aちゃんが俺を受け入れてくれてるように
錯覚してしまってにやけそうになる。
今日はね、
タクシーの中で
Aちゃんと話がしたくて
ちゃんとカクテル調べてきたんだよ？
そんなことも言ってしまいたい。
だっせぇからもちろん黙っとくけど。
「まずはどういたします？」
「キールがいいかな」
意味は、最高の巡り合い。
もちろん
Aちゃんとのことだけど
まさか俺がそんなこと調べてるなんて思わないだろうから
気付かないだろうし
ちょっとだけ、
ヒヤヒヤ？ドキドキ？しながら
小さな一歩を踏み出してみるんだ。
「こちらになります」
すうっとテーブルに出された
真っ赤な液体。
一口煽れば
やっぱりめちゃくちゃうまい。
「美味しい、ありがとう。」
「ふふっ、
喜んでもらえたらもう充分です」
「あ、てかさ。
ここホント気に入ったからこれからも来るつもりだし
俺らタメだしなんなら俺のが下なんだし
敬語なんか使わないでよ？」
届け、俺の勇気っ！！
しばらく
うーん、と下を向くキミの唇が
きっと無意識だろうけど尖ってて。
なんかやらしいんですけど。
ヨコシマなことを考えていたら
Aちゃんが顔をあげて
満面の笑みで
「わかった、翔くん…？」
って。
…やばい。
これはやばい。
絶対狙ってるだろ〜！！
頭の中には
走り出せ〜走り出せ〜！なんて流れてて
ホントに俺、バカになっちゃうかもしれない。
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mii(プロフ) - ミーコさん» 返信遅くなって申し訳ありません！そして本当にありがとうございます♪♪ミーコさんのためにも更新がんばりますね！2ndでもよろしくお願いします♪ (2014年12月3日 7時) (
レス) id: 4aea4e71e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - こんばんは(^^)そして、初めましてです！翔くんの今の状況が切ないんですが、、リア充に向けてどのように展開していくのか楽しみです♪miiさんのペースでかまわないんで、また続きを読ませてください！楽しみに待ってます♪ (2014年12月1日 22時) (レス) id: fb03967421 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 菜美枝さん» ありがとうございます。これからもドキドキを届けられるようがんばるので、よろしくお願いしますっ! (2014年11月14日 23時) (レス) id: 6c099399c8 (このIDを非表示/違反報告)
菜美枝 - 初めまして。すごく面白いです!無理せず更新頑張ってください。ドキドキしながら待ってます! (2014年11月14日 20時) (レス) id: 971ede83e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mii | 作成日時：2014年11月9日 15時
