43.たかが2歳されど同じく ページ43
内容筒抜けな距離での
お見合いかよっていう談笑は続いていて。
「…Aちゃん、いつもの、いい？」
やっぱり俺大人気ねぇ！！！
いい加減かまってほしいし
エトウとやらは危ない気がしたからって
明らかに邪魔をしただけじゃなくて
いつもの、なんて顔馴染みアピールも
おっきめの声で忘れないんだから。
ワザとしたことだけど
やってしまうと恥ずかしさが込み上げる。
案の定、
二人とも驚いたようにこっち見てて。
「あ、他のお客様待たせてしまってましたか！
どうも申し訳ありません、
ついついAさんを離したくなくて(笑)」
…絶対俺がAちゃんのこと好きで
お前にヤキモチ妬いてたの、わかってたろ。
なのになんだよ、
なんでこんなスマートかつ嫌味なんだよ！！
Aちゃんも
やめてください、なんて言いながらも楽しそうにしちゃって。
「じゃあ僕は今日はそろそろ引き上げますね、
また来ます」
爽やかな笑顔を残して
帰り支度を始めたエトウは
本気で君を横取りする気なんだろうか。
「ぜひ、お待ちしております」
赤の強い唇で薄く笑う君に
いや、お待ちしないでくださいよ。
なんて思ってしまう俺は我ながら他力本願。
「ごめんね、翔くん、
すっかりほったらかしになっちゃって。」
年下イケメンシャチョーの後ろ姿を見送ったあと
Aちゃんは俺の方を向いて
決まり悪そうに笑った。
「いや、いいけどさ、
彼、えらくAちゃんのこと気に入ってたね(笑)」
ホントはよくなかった。
めちゃくちゃ気になってた。
ケド、こんなことしか言えない俺に
さっきのアイツと比べて勝算あんのかな。
「まぁ社長さんって言ってたし営業トークがお上手なんでしょきっと。
2つも年上のオバサン、きっと内心興味ないわ(笑)」
…そんなこと言ってても、
顔はなんか楽しそうだけど？
「はい、どうぞ？」
Aちゃんが浮かれてるか浮かれてないのか判断するために
ばれないように、でもじぃーっと彼女の表情を見ていると
いつの間にか出来上がっていた”いつもの”が
カタリ、と音をたててテーブルに置かれた。
Aちゃんを俺のとこに返してくれた”いつもの”。
Aちゃんが俺のために作るスペシャルは
今日も変わらない、綺麗なオレンジ色。
すっかり飲みなれてしまった甘酸っぱさが
今日も
胸をキュッと締め付ける。
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mii(プロフ) - ミーコさん» 返信遅くなって申し訳ありません！そして本当にありがとうございます♪♪ミーコさんのためにも更新がんばりますね！2ndでもよろしくお願いします♪ (2014年12月3日 7時) (
レス) id: 4aea4e71e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - こんばんは(^^)そして、初めましてです！翔くんの今の状況が切ないんですが、、リア充に向けてどのように展開していくのか楽しみです♪miiさんのペースでかまわないんで、また続きを読ませてください！楽しみに待ってます♪ (2014年12月1日 22時) (レス) id: fb03967421 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 菜美枝さん» ありがとうございます。これからもドキドキを届けられるようがんばるので、よろしくお願いしますっ! (2014年11月14日 23時) (レス) id: 6c099399c8 (このIDを非表示/違反報告)
菜美枝 - 初めまして。すごく面白いです!無理せず更新頑張ってください。ドキドキしながら待ってます! (2014年11月14日 20時) (レス) id: 971ede83e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mii | 作成日時：2014年11月9日 15時
