37.逃げるシアワセ ページ37
「はぁ…」
「9回目。
翔ちゃん、どんだけ幸せ逃がせば気がすむの？笑」
「うるせぇっ！」
「うわぁ、こわーい。」
ケタケタ笑っちゃって。
絶対怖いと思ってないだろ、二宮クン。
口元に手なんかあてたってかわいくねぇからな、まったくっ。
ため息の原因はもちろん、
そこそこの長さになってきた片想いにある。
結局、俺が今朝家を出るときも
Aちゃんは俺のベッドで気持ちよさそうに寝てて。
あ、もちろん俺は昨日はソファで寝たよ？？
やらしいことなんてしてないからね！断じて！
本当だったら起こすべきなんだろうけど
起きた時にもしAちゃんが昨日のこと覚えてて
気まずい空気になったら困るし
そうなったとき絶対上手に状況説明なんて出来ないし
何より
寝顔かわいくてそのままにしときたかったし。
悩んだ末、次に会った時に返してもらえばいいと思って
合鍵とメモを置いて家を出た。
メモには
カギはしばらく持っといてってことと、
一応体調とか気になるから俺の家出たら連絡してってことを書いた。
んで、イマ。
ニノと楽屋にいるんだけど、家から出て早4時間。
俺のスマホはウンともスンとも言わない。
いくらなんでも寝っぱなしなんてありえねぇよな、この時間に。
…やっぱ、覚えてたのかな。
嫌われたのかな…？
そんなことばっかりが頭をよぎってて
そりゃため息も吐きたくなるよ！
「はぁ…」
「うわ、10回目っ。
いよいよ引くんだけど。
さては、あれ？失恋？」
図星かも、しれない…
「え、嘘でしょ？」
目の前には
眉をひそめながらも
目の奥が好奇心でキラキラした小悪魔。
こうやってまた、いつものように口車に乗せられて
全てを話す。
ってか話さないっていう選択肢が与えられてねぇんだよ多分(笑)
「うわ、まだ付き合ってなかったの？二人(笑)」
…そしてまた、イジられる。
「翔ちゃん、高校生じゃないんだから奥手すぎなんだって〜、
絶対ウサちゃんも翔ちゃんに惚れてんのに。
あー、焦れったい、
月9にも負けない焦らしっぷり！」
「うるせぇよオシャベリカズナリ！」
「うわ、なんかそれ懐かしい(笑)」
「たしかに(笑)」
結局2人で笑ってればなんとなくなんとかなる気もしてきて。
オシャベリで小悪魔でデレ宮なニノは
俺のことよくわかってんだって
改めて痛感した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mii(プロフ) - ミーコさん» 返信遅くなって申し訳ありません！そして本当にありがとうございます♪♪ミーコさんのためにも更新がんばりますね！2ndでもよろしくお願いします♪ (2014年12月3日 7時) (
レス) id: 4aea4e71e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - こんばんは(^^)そして、初めましてです！翔くんの今の状況が切ないんですが、、リア充に向けてどのように展開していくのか楽しみです♪miiさんのペースでかまわないんで、また続きを読ませてください！楽しみに待ってます♪ (2014年12月1日 22時) (レス) id: fb03967421 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 菜美枝さん» ありがとうございます。これからもドキドキを届けられるようがんばるので、よろしくお願いしますっ! (2014年11月14日 23時) (レス) id: 6c099399c8 (このIDを非表示/違反報告)
菜美枝 - 初めまして。すごく面白いです!無理せず更新頑張ってください。ドキドキしながら待ってます! (2014年11月14日 20時) (レス) id: 971ede83e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mii | 作成日時：2014年11月9日 15時
