20.間接キス ページ20
「あー、情けないなぁ(笑)」
ゼリーを口に運びながら
眉毛を下げて笑うAちゃんに
俺は全力で首を横に振る。
「ふふ、
翔くん、あたしの何倍も忙しいクセに。」
そりゃ、俺オトコだし。
「俺は平気で当たり前じゃない？
性別も体力も違うんだし、あんま無理して周りに心配かけないようにしなきゃ。」
Aちゃんは
そうだよね、なんて口では言ってるけど
なんか悔しそうに唇を尖らせて
そんなところがまた愛しい。
会話の合間に部屋の中を見渡すと
白を基調にしたインテリアも、
鼻歌と一緒で
お洒落よりはかわいい雰囲気。
「てか部屋、全然汚くないじゃん(笑)
家具とかもかわいいし。」
「あー、あたし見た目はどうしたってカワイイ系にはなれないから
部屋くらい誰にも見られないしいいかなぁって思って。」
やっぱ似合わない？
と言わんばかりの恥ずかしそうな雰囲気だけど
いや、アリだよ全然。
「似合ってるよ、かわいいのも。」
ありがと。と小さく呟いたキミの顔が赤いのは
熱のせいなのか
はたまた照れてるせいなのか。
「ねぇ、プリンおいしい？」
なんとなく止まってしまった会話の流れを
引き戻したのはAちゃん。
「うまいよ、
やっぱマスター、いいもの知ってんだね(笑)」
「もし、よかったらなんだけど…
一口づつ、交換しない？」
遠慮がちにそんなこと言われて
断れるワケないでしょ。
「全然いいよ？」
スプーンで
嬉しそうにプリンを俺の手元から自分の口元へ運んだAちゃんは
ぱあっと顔を輝かせる。
「やっぱりおいしいっ！
翔くんも、これも食べてみて？」
Aちゃんがスプーンに
今度は手元のゼリーを載っけて見せてきて
俺はほとんど反射的に
そのままそのスプーンを咥えてた。
あ、しくった、
間接キスじゃん。
気付いたときには時すでに遅し。
恐る恐るスプーンを離して
キミの顔を見るとすんごいしかめっ面。
今度こそ、やらかした…？
「翔くん、
風邪移っちゃったらどうするの？！」
眉を歪めて言ったAちゃんには悪いけど
ほんっと安心した。
と同時に間接キスなんかを意識して意識してしまった大人気ない自分が
なんとも情けなくなる。
「ははっ、ごめん(笑)
つい目の前にあるから美味しそうで。」
まぁ確かに美味しいもんね、なんて返事くれるけど
ごめん、ドキドキしすぎて
味はよくわかりませんでした。
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mii(プロフ) - ミーコさん» 返信遅くなって申し訳ありません！そして本当にありがとうございます♪♪ミーコさんのためにも更新がんばりますね！2ndでもよろしくお願いします♪ (2014年12月3日 7時) (
レス) id: 4aea4e71e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - こんばんは(^^)そして、初めましてです！翔くんの今の状況が切ないんですが、、リア充に向けてどのように展開していくのか楽しみです♪miiさんのペースでかまわないんで、また続きを読ませてください！楽しみに待ってます♪ (2014年12月1日 22時) (レス) id: fb03967421 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 菜美枝さん» ありがとうございます。これからもドキドキを届けられるようがんばるので、よろしくお願いしますっ! (2014年11月14日 23時) (レス) id: 6c099399c8 (このIDを非表示/違反報告)
菜美枝 - 初めまして。すごく面白いです!無理せず更新頑張ってください。ドキドキしながら待ってます! (2014年11月14日 20時) (レス) id: 971ede83e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mii | 作成日時：2014年11月9日 15時
