三節 八部 ページ23
ナオはそんなことは全くなく、全然綺麗だったんだけどな、と首を傾げた。その様子に金龍が気付き、その理由を理解した。
「…主様、主様はそんな感じじゃなかったんだよね？それ、クロ様のせいだよ♡」
「………まさか」
「そ！そのまさかまさかの！」
「クロが速攻、部屋を掃除した！」「クロ様が速攻主様の部屋だけを掃除しちゃった系！」
「うるせぇ！！」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「ん、これいいなぁ」
ナオが手に触れたのはロイヤル調の天井付きアイアンベッド。サイズはダブルからクイーンまであった。念の為値段を見るをナオの想像していた値段より安く、サイズは黒龍達に決めてもらおうと他の奴らを待った。すると決まったのか、黒龍が駆け寄ってきた。
「主、決まったか」
「んぇ、あぁ、決まったよ。クロは？良いのみっけられた？」
「あぁ」
「丁度いいや、どのサイズがいいと思う？」
残りを待っている間にサイズを決めてもらおうと話していると「僕も選んできたよ〜！」と金龍も選び終わった様で駆け寄ってきた。後の二人も終わったと声掛けを得た。
「ならどれ買うか、さっきの店の子に…」
「呼びました？」
「おぉ、ちょうどよかった〜」
ひょこっと姿を現した案内してくれた少女は嬉しそうにナオの元に駆け寄る。
「えっと、このベッドと…皆は？」
黒龍が選んだのは黒と白のモノトーンカラーが特徴的なシンプルなベッド。金龍は白、金のロイヤルな洋風のベッド。橙龍は畳付きの布団というThe和風
「アカは何にしたんだ？」
「えっと、これに……」
アカが選んだのは、こちらもシンプルなウッドベッド。皆の好みがバラバラであることに笑いつつ「この五つください」と言うと少女は何を思ったのか
「……えっと〜お持ち帰りですか？それとも宅配…？」
(((((なぜいけると思うんだ)))))
しかし、行けなくもないわなと思ってしまったナオは彼らに一応聞いてみた。
「……行ける？」
「「「「無理」」」」
「だよね、宅配で」
「了解しました！」
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作者名：宇宙ノ彼方 | 作成日時：2019年7月28日 19時
