【名前固定】ね、笑って－後日譚－【軍パロ】 (ページ40)

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【4月13日】
本日はエーミール様にお会いしました。
私の為に小さなお茶会を
開いてくださったのです。
エーミール様は私に
何故あの時否定しなかったのかと
問われました。私はティアラ様が
何故あんなことを仰ったのか
理解が出来なかったこと
それから、ティアラ様に
返答内容を指示されなかった為
解答不可となりました事をお伝えしますと
あった事を教えてくれと言われ
その内容をお話しますと
エーミール様は黙り込んでしまいました。
そして私が図書室を出ると共に言われたのが
「私は信じています」というお言葉でした
何を、と言いたかったですがそれより先に
ありがとうを伝えなきゃと言葉にすると
エーミール様は
素敵な笑顔を私に見せてくださりました。
その後
窓には嬉しそうに笑う私の姿がありました
私は本日、喜びを感じることが出来ました。

【4月15日】
本日はDr.にお会いしました。
沢山の科学の話や、少し難しい昔話
色んなお話を聞いた後、
やはり出てくるのは噂の話。
Dr.は私の心配をしてくれたようです。
ティアラ様のお考えを理解する為
Dr.のお力を借りると
その結果(こたえ)は「君は騙された」との事。
ティアラ様が求める結果(こたえ)は
私がこの軍から抜け
ティアラ様が総統閣下様方の
中心となり愛されることらしい。
それでも軍ここを辞める気がない私に
ティアラ様は次の策を持ってくることだろう
きっと君はまた黙ってしまうこととなる、と
Dr.は言いました。
「そしたら君は、今よりもっと、
傷付くことになるかもしれないよ、いいの？」
そう聞かれても
私はすぐには答えられませんでした。
今以上に傷つくこと、
それは一体どんなことなのか
考えたくはないけれど
もしそれが私の役に立つ何か
であるのであればそれでもいいと思ったんです。
もしその怒りを私にぶつけることで
満足するのであれば
彼らの役に立つことが出来るのであれば私は
どんなに傷つけられようと
こんな私が傍にいることを
許してくださるのであれば、何も出来ない私が
何かお役に立てるのであれば、それで
何であれ私は総統閣下様方を守り続けるのみ。
私はこの軍に、総統閣下に、消えることの無い
永遠なる忠誠を誓ったのですから。
それでも、涙が溢れ出ました。
ヒトでないばかりに
Dr.から辛そうな悲しい声が出たのだから。
私は一生ヒトにはなれないのに、何故こんなにも
ヒトらしい。私には理解が出来ない。
ヒトでないのが、
何も理解できないのが、ただ悔しい。