四十一話 ページ42
チーノ様は若干震え声で話しては
ばっと頭を下げそのまま上がることは無かった
麺つゆのイタズラの時はごめんね
お茶の味知らなかったの
お茶って変な味ですねって
そりゃビックリしちゃうよね
チーノ様は色んな人にイタズラをしかけて
偶にしかけられて、そしてやり返してって
とっても自由な発想力をお持ちの凄い人です
時には私を巻き込んだイタズラまでして
あれは私も突然なことにすごく驚いたんですよ
【そんな顔もするんですねー！】なんておちゃらけて
そんな顔にさせられちゃいましたねなんて返すと
夕暮れの瞳が大きく開いて、
そんなこと他の人に言っちゃダメですよ？って
真顔で返されてそれにもまたビックリしましたね
たぶんチーノ様くらいにしか
言うことないんじゃないでしょうか…？って言えば
それも！と指を指されましたが
チーノ様にお話してるので
チーノ様にしか言うことがないと
疑問符を浮かぶばかりでした
そうそう、私も誰かの驚いた顔とか好きなんですよ
今度は一緒にイタズラ考えて
誰かに仕掛けてみたりしたかった
イタズラ成功したらやったねって笑いあうんです
酷いイタズラはダメですよ？麺つゆはいいです！
……顔を上げて、
いつものいたずらっ子の素敵な笑顔を見せて
「……あの、俺、
殆ど関わりなくてよくわかんないし、
俺には関係ないとか思って
ずっと知らん顔してましたけど
証拠の、見た時、この人ダメだ、
一人にしちゃダメだって、すぐわかったのと同時に
なんで俺はずっと関わってこなかったのかって
すごく後悔したんです
だからこれからは、って、思ってたのに
ちゃんと貴方を知りたいし、いつも猫連れてるんで
猫好きなのかもとか色々考えたりして
俺なりに頑張ろうって………まだ行かないでくださいよ
俺、何言えばいいか…ｯ……わかんない……ｯｯ…」
珍しく表情が崩れボロボロと涙を零すショッピ様
泣かないで、
貴方は人付き合いが少し苦手で
話すことを得意としないのに
私の為に頑張って色々話そうとしてくれていたこと
私は知っています、凄く嬉しかった
バイク好きなんですかね
時間ができると私の手を引き、乗せてくださいました
バイクに乗りながら見る景色もまた違って見えて
一番のお気に入りは夕暮れの海ですね
香る汐風の空気が好きです
猫も好きですよね
ルナをよくじっと見つめているのを知っています
ルナのこと、貴方にお願いしたいですね
あの子は凄く賢いんですよ
ルナのお話、ショッピ様と沢山したかったなぁ、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼方(プロフ) - のんたんさん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです。一応後日談や番外編、これを書く上で気をつけていたこと等、書く予定ではありますので、またお会い出来ることを楽しみにしていますね。 (2020年8月8日 23時) (
レス) id: 27a2b67915 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 貴方様の作品とっても素敵でした！！気づいたら枕がびしょ濡れに､､､また会える日を楽しみにしています (2020年8月8日 18時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宇宙ノ彼方 | 作成日時：2020年4月10日 13時
