三十九話 ページ40
「さィ、ご、ニ…………ミ、さマ…ノ……エがｫ…ガｯ…
ミ、……た…かｯ…………た…ナｧ…………ｯｯ………」
機能しない【左目】から【涙】が一筋流れると
何故か視界が揺れ動いた
「最後とか…言うなよ」
「っ…………！」
私の肩を抱いたのは
【シャオロン様】
奥からは幹部の皆様が集まってきていた
皆息切れていて
【疲労】が見てとれる
なんで…………
そういう前にシャオロン様はお話された
「俺ずっとわかんかった
ずっとどうしてなんか理解出来んかった
ティアラの件で
最初は半信半疑で居たけど
どんどん悪い話ばっか聞こえて
酷いやつなのかもしれんって
なのに俺の事助けるし
全然意味わかんなくて
俺………俺もう…わかんなくって
でも、やっぱそんなんするやつじゃないって
だからっ！まだ待って、行かないで！！
まだちゃんと話してない、まだちゃんと…俺…ｯ…！」
ぎゅうっと抱きしめられる
久々に感じたぽかぽかとする気持ち
貴方はいつも元気いっぱいで
誰かを怒らせたりするのを楽しんでましたね
それでも私と話す時は向日葵のような笑顔を浮かべて
私に城下町を何度も案内してくださいましたね
お揃いの缶バッチ、シャオロン様は
私らしいと黒猫の缶バッチを下さいましたね
今も大事に箱にしまってあります
時々途端に甘えたくなられる時には
ぎゅーっと抱きしめられました
その時に頭を撫でると嬉しそうにして
もっとやってと頭を猫のように擦り付けましたね
あぁ、抱き締め返してあげられればよかったのに
もう無い両腕を悲しく思いながら
私はまだ見える右目を必死に使って
この世界を必死に目に焼きつける
すると一人、こちらにやってきた
「スィ」
ロボロ様だ
ロボロ様の名前を呼びたいのに
声すらも出せなくなる
ロボロ様は使えない私の左目の目尻をなぞりながら
笑顔を見せてくださった
「俺は何も出来なかった、なのに
話しかけてくれるのが嬉しいって
何も出来てないわけがないって、
沢山褒めてくれて嬉しかった、ありがとぉ」
私も沢山お声かけくださって
私の為に何かしてくださることが嬉しくて
いつもたくさんの笑顔を見せてくださって
ありがとうございます
ロボロ様はいつも忙しく
一緒に出かけることはございませんでしたが
お仕事を何度かお手伝いさせて頂きました
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彼方(プロフ) - のんたんさん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです。一応後日談や番外編、これを書く上で気をつけていたこと等、書く予定ではありますので、またお会い出来ることを楽しみにしていますね。 (2020年8月8日 23時) (
レス) id: 27a2b67915 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 貴方様の作品とっても素敵でした！！気づいたら枕がびしょ濡れに､､､また会える日を楽しみにしています (2020年8月8日 18時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇宙ノ彼方 | 作成日時：2020年4月10日 13時
