十九話 ページ20
ただ今回は違う、敵が多いのだ
剣足で立ち歩き
なんなら走ったりしなきゃ行けなくなるだろう
その時こんなじゃ【弱点】だとバレる
攻められたら終わりだ
今回は成果をあげるためにも頑張らなくてはならない
私は足を剣足にさせ
再び
数時間後には既に人形は切り刻まれて
使い物にならなくなっていた
私は【疲労】からか座り込んで肩で息をしていた
あれから私は歩くことも走ることも
色んなことが出来た
でもまだ、まだまだ
もっとスピードをあげることが出来るはずだ
もっと沢山の傷を、深く抉るような傷を
一回で殺せるくらいの、
【致命傷】を負わせられるくらいの……
「無理してんとちゃうんかそれ」
「……ぁ………ロボロ様………
すみません、見苦しい姿を…」
無礼だと、私は思わず立ち上がるが
まだ呼吸は整っていない
突然の事に立ちくらみ、加えて剣足だ、
身体が上手く立てず倒れ込んでしまう
「ちょちょ、無理に動かんといてや」
地面に伏せる寸前で私を支えて下さるロボロ様
私より小柄なのに私の身体を起こし、座らせる
「たち…くらみよな、
あぁ、こういうんはペ神の仕事やしな、
俺にさっぱりやわ………」
「大丈夫ですよ、ありがとうございました」
深々と頭を下げると
ロボロ様はわたわたとし始める
「あああたま！頭下げんで！
俺、何もできとらんし」
「いえいえ、私とお話してくださいます
それだけで私は嬉しい……」
ロボロ様はいつも【機械】という私に興味を持って下さり
それこそ
私は
話せてはいないけれど、それでも楽しそうに笑って
忙しいのに私との会話の時間を
作ってくださっていることがすごく嬉しかった
特に皆様忙しいのか
今はこうして話してくださることは少ない
だからこそ話をしてくださることが凄く嬉しいのだ
「っ………………その、ゴメンな
何もしてやれんくて…」
皆様最近は辛い顔をされる
ティアラ様といる時は、私が好きな【笑顔】なのに
何故笑ってくださらないのだろう
私だからかなのだろうか、ティアラ様なら……
「本当に私はこうして話してくださることが
何よりの喜びでございます
皆様最近お忙しいようで、私は、
……私こそ何も出来てなくて
………ティアラ様の様に、
気が利き、相手のことを理解出来るような
【ヒト】であれば……もっと……………」
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彼方(プロフ) - のんたんさん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです。一応後日談や番外編、これを書く上で気をつけていたこと等、書く予定ではありますので、またお会い出来ることを楽しみにしていますね。 (2020年8月8日 23時) (
レス) id: 27a2b67915 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん(プロフ) - 貴方様の作品とっても素敵でした！！気づいたら枕がびしょ濡れに､､､また会える日を楽しみにしています (2020年8月8日 18時) (レス) id: 8085edeba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇宙ノ彼方 | 作成日時：2020年4月10日 13時
