【コナン】【文スト】無表情少女は、コナンの世界で人を救う。

本命。 ページ41

NOside

新「サッカーは探偵に必要な運動神経をつけるためにやっていただけだよ。あ、ほら、ホームズだって剣術をやってたし。」

蘭「小説でしょ、あれは。」

新「でも、皆んなが知ってる名探偵さ。彼は凄いよ。如何なる時でも冷静沈着、溢れる知性と教養！鋭い観察力と推理力は天下一品！おまけにバイオリンの腕はプロ級なんだ！小説家コナン・ドイルが生み出したシャーロックホームズは世界最高の名探偵だよ！」

蘭「(まるでAみたいね…)そんなに好きなら、お父さんやAみたいに小説家になればいいじゃない？」

新「俺は探偵を書きたいんじゃなくて探偵になりたいんだ！平成町シャーロックホームズにな！策を弄した犯人を追い詰める時のあのスリル、あの快感！一度やったら辞められねぇぜ、探偵はよぉ！ほら見ろよ、このファンレター、モテるんだぜ、探偵は！」

蘭「女の子にデレデレするのはいいけど、ちゃんと本命一本に絞りなさいよ。」

新「…本命か…」

新一は少し先で待っているAを見つめている。

蘭「Aは学校でも人気者だし、油断したら直ぐに盗られちゃうかもよ？」

「…早く行かないと、授業が始まるよ。」

新「え、あ、あ、そうだな！ほら行くぞ、蘭！」

蘭「あ、一寸！明日の約束、忘れてないでしょうね。」

新「約束？」

蘭「言ったじゃないの！？アタシが空手の都大会で優勝したら、トロピカルランドに連れてってくれるって！」

蘭は新一の顔面に大量に蹴りをいれたが、全て避けられ、挙句パンツを見られた。

蘭「！ エッ チ！」

蘭は新一を殴り飛ばした。今度は完全に決まった。

新「お、覚えてまぁす…」

「…仲がいいな。」


蘭side

新一の所為で授業に遅れかけたが、まあ遅れなかったので良しとしよう。

上記の通り、幼馴染の新一は同じく幼馴染のAが好きだ。

園子と気づいた時から、応援してはいるんだけど…

自分の好意に鈍感なA、何時迄もアピール出来ないでいる新一と結果は目に見える様に散々だ。

今回のトロピカルランドだって、Aが嫉妬でもしてくれたらいいなと言う私と園子の気遣いだ。

…まあ私が行きたかったと言うのもあるけど。

新一が本当にAを堕とせるか見ものだって園子が言ってたなぁ。

ま、ひとまず今日はトロピカルランドを楽しもうかな！

トロピカルランド。→←平成の二人のシャーロックホームズ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す