レストランにて。 ページ35
萩原side
今日、Aちゃんが中学生になったので、じんペーちゃんと一緒に御祝いに一寸高級なレストランに連れて行った。
Aちゃんは珍しく感情が顔に出ていた。…と言っても、目が輝いてるだけで、表情には出ていないのだが。
Aちゃんは嬉しそうだし、よかったな〜などと考えながら食事を楽しんでいた。
が、そうは問屋が卸さないのがこの街だ。
?「全員手を挙げろぉ!」
と言う声と共に銃声が響く。
女性「キャァァァァァ!」
銃を持った男が1、2…10人ほど入ってきた。
松「…マジかよ。」
男「お前らも手ェ挙げろぉ!」
俺達は大人しく手を挙げることにした。
その時一人が
男2「…おいガキ、こっちに来い。」
と言った。
萩「Aちゃん!」
松「チッ!」
最悪だ。店の中で一番幼く、非力であろうAちゃんが人質になってしまった。
これでは、警察も下手に手出しができない。
男はAちゃんの頭に銃を突きつけ、ロープで両手を縛った。
男3「妙な真似したらこのガキぶっ殺すからな!」
当の本人は凄く不機嫌そうだ。
この状況で不機嫌が勝つ事ある!?と突っ込みたかったが、生憎其れどころではない。
あの男が少し指を曲げれば、Aちゃんが、死ぬ。
そんな緊迫した状況の中、Aちゃんが口を開いた。
「…自首してくれないだろうか。余り怪我をしてほしくない。」
男3「あ゛あ?何言ってやがんだ、ガキ。死にてぇのか!?」
萩「Aちゃん!」
松「A!」
「…そうか。」
次の瞬間、Aちゃんはいきなりしゃがみ、両手をついた。
男3「な!」
Aちゃんは、逆立ちの様な形で背後の相手を蹴り飛ばした。
男が、一撃で意識を手放す。
俺達は情けなくも、驚きで声も出なかった。
Aちゃんは当然かの様に歩き出した。いや、彼女にとっては当然なのかもしれないが…
その行動をよしとしない者も勿論居た。男達だ。
ある者は驚き、ある者は怒り、ある者はAちゃんに銃を向けた。
男「な!て、テメェぇぇぇぇぇ!」
4、5人程の男が一度に殴りかかる。前後左右から一度に、だ。
また、残りの数人が一斉に発砲した。
普通は無傷じゃ済まないだろう。だが、彼女は違った。
Aちゃんは振り向きもせず、攻撃を全て正確に避けている。
一瞬で弾道と弾速を読み切る観察力、動体視力、計算能力、そして其れら全てを同時に行う器用さがあるからこそできる事だ。
240人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーちゃん(プロフ) - ももなさん» 有難う御座います!映画は私も好きなんですけど、今家で見れないんですよね…見れる様になったら書かせていただきますね! (2023年3月20日 22時) (レス) id: a7af126f59 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - いつも楽しく見させていただいております。映画絶海の探偵、沈黙の15分、が大好きなのでぜひ見れたら嬉しいです!これからも楽しみにしてますっ応援してます! (2023年3月15日 8時) (レス) id: 0e40bbadac (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - kanayamamoto112さん» 有難う御座います!完全に私の好みなのですが、気に入って頂けたなら幸いです! (2023年3月12日 0時) (レス) @page49 id: a7af126f59 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 作者さん無口でクールビューティーで小説家のヒロインちゃん好きです。続きと長野県警大和警部と由衣刑事コンビとの絡み楽しみです。甲斐巡査の登場楽しみです。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんと服部君と和葉ちゃんとの絡み楽しみです。作者さんありがとうございます。続き楽しみに待ってます。 (2023年3月11日 23時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みたらし | 作成日時:2023年2月22日 1時