【コナン】【文スト】無表情少女は、コナンの世界で人を救う。

円卓の騎士。 ページ26

松田side

ハギの一件があってから、俺は警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に移動することになった。

別に来たくて来た訳じゃない。ハギを殺そうとした奴を取っ捕まえたいだけだ。

…まあ、そのハギには止められたけどな。


其れから数日、佐藤美和子という刑事と一緒に幾つかの事件にあたった。

が、俺の目的は…毎年1月6日に送られてくるファックス。

3年前が3、2年前が2、1年前が1。ならば、アイツが動くとしたらこの年しかねぇ。


遂に、1月6日になった。

送られてきたファックスは、数字じゃ無かった。

松「…来たか。」

我は円卓の騎士なり…とか言うふざけた文章から始まるこれは、爆破予告だ。

爆弾の場所は…杯戸ショッピングモール屋上の観覧車72番のゴンドラ。

俺はそこにある爆弾を解除する為、ゴンドラに乗り込んだ。佐藤が何か言ってるが、無視だ。


俺は順調に爆弾を解体していく。

突如、ゴンドラが揺れ、動きが止まった。

松「チッ厄介な事になったな。」

その時、誰からか電話がかかってきた。相手は…佐藤？

佐『もしもし松田君？大丈夫？』

松『嗚呼。だが、今の振動で、妙なスイッチが入っちまった。』

佐『え？』

松『水銀レバーだ。』

佐『水銀レバー？』

松『僅かな振動でも中の球がが転がり、球が線に触れたら御陀仏よ。』

佐『え？』

松『俺が吹っ飛ぶのを見たくなきゃあ、コイツの解体する迄、ゴンドラを動かすんじゃねえぞ。』

佐『えっ でも…爆発迄あと5分もないわよ？』

松『この程度の仕掛け、後3分もありゃあ…？』

松『…勇敢なる警察官よ、君の勇気を称えて褒美を与えよう。』

佐『ちょ、ちょっと何言ってんのよ。』

松『もう一つのもっと大きな花火の在処を表示するのは、爆発3秒前。健闘を祈る。』

松『これはたった今、液晶画面に表示された文章だ。如何やら爆弾を止めて、パネルの電源が落ちると、二度とそのヒントを拝めなくなっちまうらしい。つまり奴は最初から警察の誰かをゴンドラに閉じ込めて、この文章を見せるつもりだったんだ。』

佐『じゃあ、さっきの爆発は松田君がゴンドラに乗ったのを見て犯人が…つまり、この近くに爆弾犯がいるのね！』

松『この人混みの中から犯人を特定するのは難しいが、もう一つの爆弾の在処の検討はついてるぜ。』

佐『え？』

松『円卓の騎士は中世ヨーロッパ。あの頃の騎士は大抵十字がデザインされた仮面をつけてんだ。もうわかるよな。』

爆発。→←感謝と追加設定。　必読ではありません。

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