対面。 ページ33
NO side
Aが腕を振り上げると同時に、ナオミの前に無数の骨が突き出た。
樋「何っ!?」
谷「へ?」
「ナオミちゃん、無事!?」
ナ「え、ええ…でも、姉様が!」
見ると、Aの腕に一発の銃弾が当たっていた。
「この程度、大丈夫。…樋口さん、狙いは何?」
樋「…」
樋口は何も答えず、唯相手を睨んだ。
「…はぁ。谷崎さん、ナオミちゃんを連れて逃げて。彼女は異能力を持っていない。」
ナ「でも!」
「いいから。」
谷「…わかった。有難う。」
ナ「…どうかご無事で。」
二人が走っていくのを見届けた後、Aは敦の方を見た。
「…大丈夫?」
敦「…え、あ、うn…」
「!」
言うが早いから、Aが敦を突き飛ばした。
直後、敦が居た場所に黒い刃が突き刺さった。
芥「ゴホッゴホッ… 死を惧れよ、殺しを惧れよ。死を望む者等しく死に。望まるるが故に…」
敦は思い出した。国木田の見せた写真の男。目の前に居る、黒衣の男。
芥「お初にお目にかかる。僕は芥川。其処な小娘と同じポートマフィアの狗。ゴホッゴホッ…」
樋「芥川先輩、此処は私一人でも…!」
芥川は樋口の頬を叩いた。
芥「人虎とゲームプレイヤーは生捕りとの名のはず。片端から撃ち殺してどうする!この役立たずめ!下がっていろ!」
樋「…すみません。」
敦「人虎は生捕り?あんた達は一体…」
芥「元より、僕の目的は貴様等二人なのだ。小娘が逃した様だが、お仲間は言わば貴様の巻き添えになっていたのだ。」
敦「!…僕の所為で皆が…」
芥「然り。それが貴様の業だ、人虎。貴様は生きてるだけで周囲の人間を損なう。」
「…違う。そんなことは無い。」
芥「…其処の小娘。貴様はyamadaと言うプレイヤーで間違い無いな?」
「だったら何だって言うの。」
芥「否。異能力、羅生門!」
黒獣が勢い良く敦の隣を走った。
見ると、コンクリートが抉れていた。
芥「勿論、今のはわざと外した。だが僕の羅生門は悪食。あらゆるものを食らう。生捕りが名だが抵抗するならば、次はお前等の足を食らう。」
敦「何故…どうして、僕が…(これも、僕の所為?僕が生きてるだけで、Aちゃん、皆に迷惑がかかるのか?)」
「敦君!」
敦「!」
敦はAとの会話を思い出した。
彼女は、Aちゃんは僕と出逢ったことに期待してくれた。ならば、僕も…
敦「…うおおぉぉぉ!うわあぁぁぁぁぁ!」
敦は芥川に向かって走った。
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みーちゃん(プロフ) - Kさん» 有難う御座います! (2023年3月21日 22時) (レス) id: a7af126f59 (このIDを非表示/違反報告)
K - ゲームが上手い人って憧れますよね!応援してます! (2023年3月21日 20時) (レス) @page30 id: 3ab525940f (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 結愛さん» 有難う御座います! コメント嬉し過ぎる… (2023年3月5日 9時) (レス) id: a7af126f59 (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年3月4日 19時) (レス) @page18 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みたらし | 作成日時:2023年2月24日 18時