その少女、ゲーマーにつき。【文スト】【太宰治】

探偵社へ。 ページ23

NOside

太「そ、そんな馬鹿な…国木田君がこんなに物真似が上手いなんてぇーー！！！」

国「貴様ぁーー！人を愚弄するのも大概にしろぉぉぉ！」

敦「この人に仕事の斡旋をしてもらって大丈夫なんだろうか…」

「多分ダメでしょ。」


国「おおそうだ！太宰の馬鹿を相手にして、1分も無駄にしてしまった。探偵社に急ぐぞ！」

太「なんでー？」

国「緊急事態だ。爆弾魔が人質をとって、探偵社に立て籠った。」

太「！」

「…嘘でしょ…」

敦「爆弾魔…」


数刻後

敦「あのぅ…」

国「何だ。探偵社はこのビルの四階だが。」

敦「いや、そう言うことじゃなくて…」

太「念の為に、階段で行こう。」

敦「…あのですね！」

国「静かに！」

敦「あ、すいません…」

太「行くよ。敦君、Aちゃん。」

敦「はいぃ？」

「…はぁ。」


爆「いやだ…もう嫌だ…全部お前らのせいだ…武装探偵社が悪いんだ…。」

入ってみると、爆弾魔が机の上に座っていた。

爆「社長は何処だ。早く社長を出せ！ でないと、爆弾で皆んな吹き飛んで死んじゃうよ？」

太「…怨恨か。面倒なタイプだね。」

国「嗚呼。」

敦「僕は何故ここにいるんだ？」

「同感。」

国「犯人は余程、探偵社に怒り心頭らしい。」

敦「役に立ちそうも無いので帰っていいですか？」

太「家はいろんな所から恨みを買うからねぇ。」

敦「無視ですか…」

太「其れにあれ、高性能爆薬だよ。犯人の言う通りあれが爆発したら、このフロアぐらい吹き飛ぶね。」

敦「そんなぁ…」

太「爆弾に何かを覆い被せれば、ある程度は爆風を抑えられるかもしれないが…この状況じゃぁね。
　 しかも女性を人質にとるとは、卑劣な。」

敦「あの女の子は？」

太「彼女はナオミちゃん。バイトの人員さんだ。」

敦「バイトさん！？それじゃあ完全にとばっちりじゃないですか！」

「可哀想に…」

敦「Aちゃんは手を合わせないで！？まだ死んで無いから！」

国「如何する。」

太「…合わせてあげたら？社長に。」

国「殺そうとするに決まってるだろ！そんな所に社長を出せるか！出張中で良かった…」

太「となると…方法は一つしかないね。」

そう言って二人は構えた。

敦(異能力を使うのか？)

二人「はっっ！はっ！はっ！！」

二人は全力でじゃんけんをした。

結果は、太宰の勝利だった。

太「ﾆｬﾊﾊﾊﾊﾊﾊ」

国「くっ〜！」

「国木田さんがんば！」

爆弾魔とご対面。→←仕事の斡旋。

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