或る爆弾。 ページ20
敦side
久し振りに嗅ぐ───畳の匂い
敦「ん……あれ…此処何処だっけ…。確か…昨夜…」
太『敦君。変身中の記憶は全く無しかい？』
敦『何のことです？』
『…右手に残ってるよ。』
敦『…右手？』
敦「ヒィッッ！！」
昨夜の事を思い出し、僕は急いで右手を見た。
…普通の人間の手だ。
開く、閉じるを何度か繰り返す。
敦「…はぁ。」
周りを見渡すと、此処は一人暮らし用に見える部屋だった。
敦「久し振りだなぁ…。天井…。」
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ！！
突然、大きな音が聞こえた。
敦「え、何！？何！？」
見ると、畳まれた服の上に携帯があった。
敦「え、あ、ああはいはいはい出ます出ますすぐ出ます！今出ます！すぐ出ます！」
敦「え、あ、待って、あ、ああ、このボタンかもしもし！」
太「グットモオニン！」
やっとの思いで出た電話は、太宰さんからだった。
敦「ああ、太宰さんですか。」
太「今日はいい天気だねぇ。新しい寮の調子は如何だい？」
敦「お陰様で…野宿に比べたら、雲の上の宮殿の様です。」
太「其れは良かった…。枕元の着替えは、探偵社の皆んなからのプレゼントだ。」
敦「ほんと…何から何まで有難う御座います！」
太「処で敦君…いきなり申し訳ないが…実は、緊急事態が発生したのだ。」
敦「緊急事態？」
太「嗚呼…。一刻を争うのだよ。Aちゃんにも電話はしたのだが、何せ少し遠くてね…。
間に合うかどうかわからないのだよ…。」
敦「…はい…。わかりました。」
僕は電話を繋ぎながら着替え、身支度をした。
太「用意はいいかね、敦君。」
敦「はい！」
太「まず部屋を出たら…ドアをちゃんと閉めて…後ろを見ろ！」
敦「後ろ…あ！」
僕が下へ降りると、そこにはドラム缶にはまった太宰さんが居た。
敦「…ええっと…。これはなんですか？」
太「なんだと思う？」
敦「…朝の幻覚…。」
太「ハッズレ〜！」
「何してるの…」
声のした方を見ると、Aちゃんが立っていた。
太「ヤァAちゃん、お早う！」
敦「Aちゃん、お早う…。実は…」
僕がこれまでの経緯を説明すると、Aちゃんはまたか、と言う顔をした。
「どうせドラム缶にはまる自 殺法があると聞いたから、試してみたって処でしょう。
因みに其れ、自 殺法では無く、拷問法ですからね。」
太「えっ！嘘ぉ…道理で苦しいばかりで、一向に死ねないわけだ。」
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みーちゃん(プロフ) - Kさん» 有難う御座います！ (2023年3月21日 22時) (
レス) id: a7af126f59 (このIDを非表示/違反報告)
K - ゲームが上手い人って憧れますよね！応援してます！ (2023年3月21日 20時) (レス) @page30 id: 3ab525940f (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 結愛さん» 有難う御座います！ コメント嬉し過ぎる… (2023年3月5日 9時) (レス) id: a7af126f59 (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいいいい文豪さん達が尊い作者さん神だぁぁぁぁ (2023年3月4日 19時) (レス) @page18 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みたらし | 作成日時：2023年2月24日 18時
