きなりいろ3

クラレット ページ5

Aside

翔平くんと小さな声で話しながらくすくす笑っていると、

佑介「仲睦まじいね〜」

と欠伸をしながらこちらを見る佑介さん。

焦って少し離れようとしたが、翔平くんは動かず。

『え？』

困惑していると、佑介さんはへらっと笑った。

佑介「いや〜そうじゃないかな、とは。
初めての電話の時もだけど、今日の感じも見て。
ずっと結んでた髪もおろしてるから。笑」

改めて佑介さんの観察力に脱帽する。

いや、私や翔平くんの行動のつめが甘かったのか？

色んな考えがぐるぐる回っているが、

翔平「Aを誘ってくれてありがとうございます。」

佑介「まあ、後輩だからって贔屓目にしてもできるやつだから。かわいいでしょ？笑」

翔平「それは...もちろん。」

佑介「大学の時からモテてたんですよ？俺が知ってるだけでも...」

と大学の話をする。

『ちょっとやめてくださいよ。』

翔平「いいじゃん、聞きたい。」

私の抵抗をよそに、2人でひたすら大学の頃の話で
盛り上がっていた。

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