きなりいろ3

チェリー ページ32

Aside

朝から珍しく寝癖を直してシンプルだけどおしゃれな服を
着た翔平くんはリビングでスマホをかまっている。

『今日はトレーニング行かないの？』

翔平「ん？今日はAと買い物しようと思って。」

『買い物？』

翔平「うん、日用品とか。何もないからさ。」

『行きたい！すぐ準備してくる！』

翔平くんとお出かけできることが嬉しくて
鼻歌を歌いながら準備しているとふいに抱きつかれる。

翔平「ついこの前までAがいなくて静かだったのに、
Aがいて、声が聞こえるだけで家が明るくなる気がする。」

『毎日鼻歌歌ってあげるよ？笑』

翔平「言ったね？笑」

するっと私から離れて、
翔平「あ、もちろん俺だけだけど、今日の午後、会見もあるから〜」
とさらっと爆弾を落としてソファに戻っていく。

『え。午後って何時！？』

翔平「さあ〜？奥さんの夜ご飯食べたいから夕方はやめてねって言ってるけど？」

『もう！早く出かけよう！』

マイペースで興味ないことはとことん興味ないのが困る。
こんな翔平くんに付き合ってる一平くんてほんとに凄いんだな、と思った。

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