そばに (ページ10)

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BC side

結局チャンビンが騒いでドライブスルーに行き、
車の中で夕飯。って呼んでいいかは分からないけど。

BC「韓国のマックと日本のマック違う？」

隣に座るAに話を振る。

『サムライマックっていうのがあったりするのが違うんですかね？？』

BC「へー、サムライマック！」

CB「あんまりマック行かない？」

『行きますよ？』

そう言いつつもAが買ったのは飲み物とナゲットだけ。
それすらも蓋を開けず、目が合うといりますか？と
聞いてくる。

BC「いらないけど...食べないの？」

『お昼ご飯でお腹いっぱいで』

確かによく食べていた方だとは思うけど...

CB「大丈夫、残したら食べるから。」

いつも通り食い意地が張ったチャンビナが前から声をかける。

『お腹減ってたら食べてください、笑』

そう言ってナゲットを渡してしまう。

BC「ポテトは？」

持っていたポテトを差し出すと首を横に振る。

BC「寝るにもエネルギー使うんだよ、」

いつもの癖で世話を焼くと
苦笑いしながら1本だけ取って食べるA。

『美味しいですね』

CB「そういえば、ヌナは関西弁だけどAは違うね？」

『あ、高校生くらいから東京の祖父母と住んでたので
それでですかね？』

CB「韓国語もうまいし」

『高校の時に韓国の子が転校生で来たので、
たくさん教えてもらいました。』

チャンビナは人と関わるのがうまい。

人当たりはいいけど、馴れ馴れしくなりすぎないように
自分の言葉や言動で相手が嫌な気持ちにならないように
気を遣いながら話しているのにそれを感じさせない。

BC「俺もサナからたくさん日本語教えてもらったよ」

『関西弁ですか？笑』

BC「お！何でわかったん！笑」

『変な言葉教えられないように気をつけてくださいね、笑』

俺も知りたいことや聞きたいことはたくさんあるけど、
きっとチャンビナのようにうまく言葉にできない。

隣にいるのに遠く感じて、
でも目が合うと初めより随分柔らかく笑う君にどこか引き寄せられて。