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Aside




無事にフライトを終えて日本。

2.3日リハーサルを行ってから本番を迎える。

リハーサル会場でも変わらずコンテンツの動画が回る時間が
一定数あって、この人たちはどこで気が休まるんだろう、と
不思議になる。


休憩の声がかかって
珍しく近寄ってきたリノさんがねえ、と続ける。

LK「帰りにコンビニ行こうと思ってるんだけど、
おすすめのプリンある?」

そうだった、無類のプリン好きだった。

これとこれは食べたことあるんだけど、
と写真を見せていつになく饒舌な様子に思わず笑う。

LK「何がおかしいの。お?」

さっきまでの嬉しそうな顔から一転、
すっと冷えた目が圧をかけてくる。

『ごめんなさい。』

急いで謝ってから、せっかくならコンビニだけじゃなくて
たくさん美味しいプリンがあるから
リハーサル中に空き時間があれば買ってくると約束する。

一気に目に光が戻ったリノさんは嬉しそうに
去って行ってほっと一息つく。



BC「リノと何話してたの?珍しい。」

急に近くから聞こえてきた声にびっくりする。

『おすすめのプリンを聞かれて。本当に好きなんですね、笑』

覇気のない目でいることが多い彼を
あそこまで喜ばせることができるプリンってすごい。

BC「ふーん、」

自分で聞いたくせに興味がないような相槌。

『この後プリン買ってこようと思うんですけど、
他の方達も好きですかね?』

BC「リノのおつかい行くの?」

『せっかく日本に来てくれたのでいろんなもの食べてほしくて。』

BC「Aのおすすめならみんな喜んで食べると思うよ。」

自分はそうでもない、とでもとれそうな言い方。

『それなら、いいんですけど...』

BC「ねえ、A。よそ見ばっかりしないでね?」

伸びてきた手にさらっと髪を耳にかけられる。

同時に再開の声がかかって
さっさとステージの方に向かうバンチャンさんの背中。

いつもとは違う、少し掠れた甘い声が
なかなか耳から離れていかなかった。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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