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Aside



何が、起きてるんだろう。

BC「最初はAが、目の届く所にいればいっかって
思ってたけど。目が合わないとかちゃんと話せないとか、
そんな小さいことにイライラする。」

『えっと、どうしたら、いいんですか?』

私にイライラするのは。

BC「ちゃんと俺を見て。近くにいて。避けないでよ、」

私の肩に頭をグッと乗せる。

セットされていない柔らかい髪が首をくすぐる。

あまりに弱々しく言うから申し訳なさと、
さっき距離の近さを謝ったばかりではないのか?
という疑問と。

体温が高い彼の熱がじんわり移ってくる。

そうすると心臓がいつもより早く打ち始めて
むず痒くて離れたくなる。

離れたくて身じろぎすると
相反して強くなる抱きしめられる力。


BC「Aが言いたいことは?」

サナちゃんのことが一瞬頭をよぎる。

『特にないです、』

そう言うと私に回る腕にさらにグッと力が入る。


BC「そ?じゃあずっとこのままだね?」

俺はそれでもいいけど、と揶揄うような声色。


それでも言いづらくて、
だってその質問を投げかけたらまるで、好きだって
言ってるようなものじゃんかって思う。

この気持ちに気づかないように
バンチャンさんを避けてきたのに
これじゃまた、ただ自覚させられているようなものだ。

頭の中でぐるぐる考えていると
肩が軽くなった後に頭にちゅ、とキスを落とされた。

BC「いつもみたいにぐるぐる考えちゃって言葉が
出ないんでしょ?Aの頭の中が見てみたいよ、笑」


私だって、
あなたの頭の中を見てみたい。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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