そばに (ページ4)

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BCside

おせっかいな性格に負けて会社の入り口で
知らない女の子に声をかけたあと
電話をしている様子で、よかったとホッとする。

見たことないからオーディションでも受けにきた子か、
俺の知らない社員さんか。

今日もいつも通り3RACHAで作業をする。

集中力の切れ出したハニを見計らって
BC「そろそろ昼にする？」
と切り出す。

CB「あー、ここまでやったら...」

BC「いや、一旦休憩！」

ノートパソコンに齧り付くチャンビニを引っ張って
食堂に向かった。

そして今。
気づいたらサナと、その妹さんと食べている。

サナと違って内向的な方なのか、
居心地悪そうにほっぺに物を詰めては
時々振られた面白くもないだろう話にへらへらしてる。

かと思いきや
後ろでガヤガヤした声をぱっと振り返っては
少し寂しそうにしてみたり。

話しかけてもどこか分厚い壁があるようで、
しっかり目が合わないのもどこかもどかしくて。

同じくほっぺに食べ物を詰め込みながら
じっと見るとバチっと合ってしまった目線。

らしくもなく急いで目を逸らした。

今合った目を先にそらしたのは俺か、君か。