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Aside

部屋に帰ってシャワーを浴びてから
本調子ではない体をベッドに沈めた。

♪♪♪

サナちゃんから電話が来てるけど
今話す気分になれなくて、
朝のことがまた頭をよぎって、スマホを伏せた。

まだ少し頭がぼーっとして眠りたいのに、
思い出すのは傷に触れた熱い唇で。

カッと顔が熱くなって布団の中に潜る。

そのうちまた寝ていたようで
次に目を覚ました時には夕方で、体はすっかり軽くなった。

スマホを開くとバンチャンさんからのメッセージ。

"熱は下がりました。ありがとうございました。"

当たり障りのない言葉を並べて返したあと
サナちゃんにも連絡する。

少しの呼び出し音の後聞こえるサナちゃんの声。

サナ「熱が出たって聞いたよ!大丈夫?」

『うん、もう大丈夫。』

何でも筒抜けなことに少し複雑な気持ちなのは何でだろう。

サナ「チャニが看病してくれたんだって?なんかされてない?」

冗談っぽく言うサナちゃんに大丈夫だよ、と返す。

少し今までのことを話してから、
たわいもない話に切り替わると

「でも、チャニがいてくれてよかった。
安心してAのこと任されるから。」

ほっとした柔らかい声でそう言うサナちゃん。


それは、友達として?
それともー...


頭をよぎる考えに、
私には関係ないとかき消す。

『みなさん、良くしてくれるから。
サナちゃんの周りにはたくさん素敵な人がいるって
この短期間でよくわかったよ。』

電話越しに嬉しそうに笑うサナちゃんの声を聞いて、
いつ頃には休みが取れそうだから買い物行こうねとか
そんな話をして切った。


聞きたいことは聞けなくて

そもそもそんなこと聞いて何になるの?って

だってまるで私が好きって言ってるみたいじゃんか


"お姉ちゃんとバンチャンさんはどんな関係?"

なんて。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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