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BC side


まだ何か言ってるAの顔を覗きこむと
そのさらに下にある傷跡がちらっと見えてしまう。

『見えました?傷。』

BC「え?あ、その、うん。ごめん、」

うまく言い訳できない自分に心の中で突っ込みながら
ちらっとAの顔を見る。

BC「その...手術の傷、」

『昔はもうちょっとマシだったんですけど、
大きくなると傷も大きくなっちゃって。』

Aにとっては大きなコンプレックスなんだろう。

BC「ほんとにごめんね。
それより小さいスウェットがなくて...
タートルネックも今着ると暑いよね?」

『私こそ、ごめんなさい。綺麗なものじゃないから。』

BC「そんなことないよ。ここに、Aを生かしてくれてる
心臓があるってちゃんと分かるから。」

スウェットが大きいから、首元から少しだけ見えてしまう
傷跡にそっと触れる。

BC「これはAが頑張った証で、
Aが生きてくれてるってこんなにも愛しいことなんだ
って、そう思うよ。」

持ってる言葉じゃもう伝えようがなくて。

そんな風に思わないで。

君はこんなにも大切な存在なんだよって気づいて欲しくて。

絶妙に空いた距離をグッと詰めて、
少しだけ見えている傷跡に唇を寄せた。

『な...』

びっくりしてじわっと開く距離を引き寄せる

たった数センチ。

だけど君との間に距離は欲しくないから。

BC「さ、もう寝よう。」

そう言ってまたぐっと抱き込んだ。

夢の中ではどうか、無邪気に笑う君でありますように。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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