そばに (ページ24)

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BC side

俺の服の裾をきゅっと握る小さな手がかわいい。

BC「おやすみ、A。愛してるよ。」

勝手に口からポロッと出た言葉に自分でハッとする。

恐る恐る腕の中にいるAを覗き込むけど
目を瞑って寄りかかって眠っていそうな様子に
ほっと胸を撫で下ろす。

いつからだっただろう。

すごくシャイで、でもすぐにみんなから可愛がられる存在に
なって。

サナに言われていた分どうしても気にかけてあげなきゃって
思ってたけど、いつの間にかそんなこと関係なく
勝手に目で追って、笑ってくれているとホッとして。
一緒に過ごす時間が心地よくて。

この気持ちは、どう消化したらいいんだろうか。

ぼーっとしていると
宿舎の玄関からいつもの2人の声が聞こえてきて
急いでAを横にしようとするけど
俺の服を掴む手は思いの外力強くて。

HN「ヒョーン、冷えピタとか...ヤー！チャンビニヒョン！」

ドアを開けたハンがこちらの光景を見て
大声をあげて去っていく。

ああ、どう言い訳しようか。

服を掴む手を少しの間さすっていると
ようやく力が抜けてきて緩んできた手をそっと外した。
寂しいな、残念だなって気持ちには目を瞑って。

まだ腕に閉じ込めていたいAを
ゆっくり横にしてあげてから部屋を出た。

CB「ヤーヒョン。とうとうやらかしたな？」

BC「なんのこと、ほんとに何もしてないのに。」

HN「何も！？だ、抱きしめてたんだよ！」

ハニがチャンビンに必死に語る。

BC「お？ハニも寂しかったんだ？ヒョンのビッグハグあげるよ、おいで〜」

両腕を広げて近づくと
チャンビンの方に逃げていくハナ。

CB「で？Aの熱は？」

BC「まだあるけど寝てるからとりあえずいいかなって。」

CB「俺まだ作業で起きてるから時々見に行こうか？」

BC「んーん、俺もまだ作業するから部屋でしようかな。」

HN「ヒョンどこで寝るの？もしかして...」

また発狂しそうなハナを押さえて、
ソファで寝るよ、と答えた。