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Aside

サナ「A!こっち!元気だった??」

『やっぱり場違いすぎてバイトですら無理だよ。』

サナ「大丈夫大丈夫!ちょーっと雑用するだけ」

相変わらず軽口を叩くお姉ちゃんを横目で睨む。

行こ行こ!と腕を組んで歩き出す。


サナちゃんはいつもこう。

年上みたいに振る舞うこともあれば
キラキラした目で子供みたいになる時もある。

こうゆうギャップにやられる人が多いんだろうな、と。


散々あちこち連れ回された挙句
最後にたどり着いたのは自慢の食堂。

たくさんの食べ物を私の目の前に運んだサナちゃんは
急にキョロキョロして少し遠くにいる人に向かって声をかける。

サナ「チャニ〜!」

こんなたくさん人がいる中で声をあげれるサナちゃんに
ぎょっとする。

BC「お〜サナや〜」

こちらに近寄ってきてニコニコと喋り始める2人。

その後ろにあまり会話に参加しない男性2人。

どなたか存じ上げない上に社交的な方じゃないから
空気のように存在を消してひたすら口に食べ物を放り込む。

サナ「あ、妹のA。Aは分かんないかもしれないけど、StrayKidsのバンチャン、チャンビン、ハン!」

BC「サナの妹?!はじめまして、バンチャンです。
あれ、もしかして会社の入り口で...」

『あ、その節はありがとうございました。姉がお世話になってます。』

CB「ヌナの妹さん?!なんでここに...」

サナ「ほら〜、人が足りてないって嘆いてたから
暇してそうな妹を召喚した、笑」

仲良さそうに話すから話に入りづらいし
入っても、という気持ちもあって食事に徹する。

BC「Aちゃんが嫌じゃなかったらここで食べていい?」

今まで散々韓国語で話してたのに
急に日本語で柔らかく喋るのがかわいく感じた。

サナちゃん譲りなのかつたない関西弁。

ただ、黙って食べれないのが普通なのか、
ぺちゃくちゃと喋りながら食べる人たち。

お腹もいっぱいでぼーっと聞いていると
耳に入ってきた女の人の声。

思わず振り返るともちろん私が思っていた人ではなくて。

違うのは分かってるのに、似てる声や姿を探してしまう
自分に嫌気がさしてぎゅっと目を閉じてから窓の外を見た。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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