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BC side

駐車場からお店まで歩く間に距離を詰めようと
色々話すけど、のらりくらりと返事をするA。

掴みどころがなくてするすると手元からこぼれていく感覚。

なかなか難しいな...と考え事をしながら
メニューを眺めていると容赦なく頼んでいくチャンビン。

BC「そんな人数いないから頼みすぎないようにね。」

CB「お、ヒョン。歳とると肉をあんまり受け付けなくなるってよく聞くけど、そっかそっか〜。」

ニヤニヤとこちらを見てくるチャンビンに大きなため息を送る。

HN「Aは?何が食べたい?」

ハニがAにも聞いてくれて注文し終わる。


焼き慣れていないのか、
裏返したばかりの肉をまたひっくり返してみたり。

ふと見せる行動や言動が少し抜けていることを
教えてくれる。

BC「A食べれてる?焼くから食べな。」

小さな手からトングを取り上げる。

『そんなにお腹減ってないから焼く係します。』

またこちらに小さな手のひらが向けられる。

BC「ありがたいけど、あんまり得意じゃなさそうなんだもん。笑」

CB「さっき俺が裏返した肉すぐ裏返すし」

HN「1番長く生きてる人間が上手いのは当たり前だよね?」

『そんなに下手でした...?』

BC「とりあえずお皿のお肉全部食べたら焼くの任せようかな、笑」

そう言うとようやく自分の皿に盛られたお肉を口に運び始める。

お肉を焼きながらチラチラ横目で確認すると
お皿の隅に寄せられたにんじんとキノコ。

嫌いなものはないって言ったのに。

思わず口元が緩む。

BC「A、食べれないものは食べてあげるから俺の皿に置いていいよ。」

迷いながらも箸で苦手であろうキノコを掴む。

BC「あ、オッパって呼んでくれたらね?」

HN「あ、確かに。いまだに誰も呼ばれないね?」

3人分の目がAに集まると髪をかけた耳が赤くなる。

『お、オッパ、これ食べてください、』

恥ずかしそうにすっと皿に乗せられたキノコすらも
可愛く見えてくる。

CB「ヤー、そんなに恥ずかしがる必要ないだろ!」

『日本ではそんなふうに呼ばないので、』

BC「何、羨ましいの?チャンビナ。」

優越感にひたりながら
ハニが野菜を食べてあげもしないくせに
オッパと呼ばせているのを笑った。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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