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BC side

アルバムに入れるバラード曲をレコーディングしていると
後ろでAの横に座っていたチャンビナが
小さい声でヒョン、見て!と囁く。

振り向くと綺麗な姿勢で座ったまま
目を瞑っているA。

BC「疲れてるんだね、笑」

CB「ここ暗いし余計だね」

BC「もう少しで今日のノルマ達成するから
可哀想だけど...」

HN「横にしたら?起きるかな?」

自分じゃ絶対しないくせに簡単に口に出すハナ。

CB「ヒョンがやってよ」

他人任せな2人に呆れながら
同じくソファに座るチャンビンを先にどける。

すっと近寄って恐る恐る肩に手を置くけど
何か悪いことをしてるようで。

オーストラリアにいた時は女の子相手でも
スキンシップはそこまで難しいことじゃなかったけど、
歳をとったからなのか、韓国に来てからなのか、
少しだけ触れるのも申し訳なくなる。

HN「ヒョン、一気にやっちゃえ。」

こいつ、と顔だけ振り向いて軽く睨む。

思ったより深い眠りなのか起きないAにほっとして
とりあえず上半身だけゆっくりソファに倒す。

後ろで見守る2人に思わずニヤける。
大人の男3人がかりで何してるんだろ、笑

BC「さ、終わらせちゃおっか。」

その後も順調に進み、伸びをして振り返る。

ソファですやすやと眠るAはすごく綺麗で。

CB「可哀想だけど起こして帰ろう。」

そう言うチャンビンの目線は相変わらず俺。

はいはい、と心の中でつぶやいて立ち上がる。

BC「A〜」

声をかけて軽く肩をトントンとすると
ふるふると震える長いまつ毛。

ゆっくり開く大きな瞳に映るのが自分なのがどこか嬉しい。

BC「ごめんね、起こして。帰ろっか?」

Aのことだから、
1番に謝罪が飛んでくると思ったけどまだ寝ぼけているのか、
返ってくるのは小さな頷きだけ。

Aの荷物も持ってレコーディング室を出ると
徐々に意識がはっきりしてきたのか
いつもの様子でごめんなさいと謝り荷物を受け取ろうとする。

BC「結局ちょっと遅くなっちゃったからお詫び、笑」

HN「持ちたくて持ってるんだから持たせとけば〜?」

ここぞとばかりに調子に乗るハニをじとっと睨んでから
申し訳なさそうに下がるAの眉毛にまた
愛しさを感じた。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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