14 ページ15
Aside
今日も朝早くからダンス練習。
その中で私ができることなんて
荷物運びや衣装合わせのちょっとした手伝いくらいで。
申し訳ないな、と端っこの方に座っていると
衣装担当のオンニが近づいてくる。
サラ「さっきはありがとね〜!Aヤ、チョコ好き?」
昨日出会ったばかりなのにすごく良くしてくれる。
他人行儀にサラさんと呼ぶ私に韓国の姉だと思って!と
最初から距離の詰めかたがうまかった。
『全然です、他にできることなくてごめんなさい。』
サラ「そんな自分を落とすようなこと言わなくていいの。
はら、美味しいチョコもらったからおすそわけ!」
手出して、と言われて両手を出すと
美味しそうな大きなチョコがいくつか乗せられる。
『ありがとうございます。』
サラ「私は今日はこれで終わりだから帰るけど、
また手伝ってね!」
ニコニコと手を振って練習室から出て行くオンニを
笑顔で見送る。
チョコを大事にバッグに入れていると
近くでニコニコと様子を見ていたバンチャンさんが
おいでおいでと手招きをする。
BC「今日はあとレコーディングだから先帰ってもいいし、
もし良かったらレコーディング見にくる?」
先に帰るのとなるとマネージャーさんが何度も宿舎を
行き来することになるから申し訳ない...
でもレコーディングに私がいても...
そんな考えを見透かしたかのように
ふわりと手を取られる。
BC「Aがいたらみんな頑張ってくれそうだから
一緒に行こっか。狭いけどね。ヌナたちもいるし!」
私の手を引きながら、
お菓子もきっとたくさんくれるよ、
といたずらっ子のように目を細めて笑うバンチャンさんに
どこかほっとしたりして。
443人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:み | 作成日時:2024年2月5日 22時