そばに (ページ14)

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BC side

こっちの宿舎は夜ふかし組だから
結局それぞれが寝付いたのは朝方で、
寝ぼけ眼で急いで準備して車に向かう。

エレベーターの中でも眠気が飛びきらないみんなは
言葉を発さず静まり返っている。

CB「A、寝坊したりして、笑」

ふとニヤッとしながらヒョンが言う。

HJ「女の子は朝方に寝たりしないでしょ」

またどうでもいい話してると思いながら
地下まで降りるとエレベーターの少し離れた所で
ぼーっと立っているA。

BC「おはよ〜」

ヒョンの声に振り返り、ぺこりとお辞儀をする。

『おはようございます。』

HJ「先車乗ってたら良かったのに」

『さすがにそれは...』

BC「寒かったでしょ？早く乗りな。」

先に乗せようとする俺たちに戸惑った表情をするA。

HJ「じゃお先〜」

そう言って助手席に乗り込むヒョンジンを
こら！と追いかける。

CB「あー、ほら。先に乗らないから助手席とられただろ」

『私はどこでも大丈夫ですよ、笑』

CB「イエナとAがよっぽど大人だな〜」

ポケットに手を突っ込んで車に乗り込むチャンビナ。

さっきから思ってたけど、と
横目でちらっと確認してから話しかける。

BC「寝れなかった？」

『え、浮腫んでますか？』

BC「いや、そうじゃなくて...疲れてそうだから？」

『慣れないから気を張ってて。眠りも浅かったのかも』

大丈夫です、と笑うAの顔が儚げで。

でも、大丈夫ってシャッターをおろされたような気もして。

BC「そっか。何かあったらなんでもいいから教えてね。」

時々気の利いたことを言えない自分に腹が立つ。

『その言葉だけで嬉しいです。』

そういって笑うけど、
どこか同じ世界に入れてくれないような変な疎外感。

どうしたものか...と頭を悩ませながら
Aの隣に乗り込んだ。