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Aside

『もう、ここどこ、』

遡ること2日前...



サナ「お願い!別に会社に入ってって言ってるわけじゃないやん!1年休学したって聞いたから、バイトがてら、お願い!」

韓国にいるお姉ちゃんから電話が来たと思ったら
電話口でひたすら縋りつかれる。

『あのね、別に遊びたいから休学したわけじゃないんだけど...』

サナ「分かってる!いや、分かってはないけど、聞いても教えてくれんし...」

Aのこと心配なん分かってよ、
と急に声が小さくなる。

しばらく沈黙が続いて、耐えられなくなった私が折れた。

『分かった。分かったけど、ちょっとだけバタバタしてるからすぐは行けないよ?』

サナ「来てくれるん?!」

いつ?いつ?と繰り返すお姉ちゃんを宥めながら
1週間後ならなんとか、と話をつけて電話を切った。

その後すぐに住む場所やらバイト先やら
送られてきたはずなのに...


方向音痴のおかげか、
それとも疲れで頭が働いてないのか。

彷徨ってようやく辿り着いたのはJYP。

こんなキラキラしたところ入りたくないんですけど...
とためらっていると背後から声をかけられる。

?「大丈夫ですか?」

びっくりして振り返ると真っ黒な服装の男性。

『あ、大丈夫です。邪魔してごめんなさい。』

すーっと道を開けた瞬間お姉ちゃんから電話がくる。

『あ、サナちゃん?』

サナ「ついた?大丈夫?」

『入りづらくてまだ入り口にいるんだけど...』

電話をしながら目の前の人にぺこりと小さく会釈をする。

軽くニコッと笑ってビル内に慣れたように入っていく男性に
ゾロゾロとついていく男性が数名。

派手だし、アイドルなんだろうな。

そう思うとあんまり見ちゃいけない気もしてきて
そっと目を逸らした。

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yuri(プロフ) - この作品が大好きです!更新待ってます🫶🏻 (4月25日 19時) (レス) @page39 id: 1890c5fb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月5日 22時

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