たまにはいいじゃん。 (ページ15)

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恐怖と絶望ページ15

大学2年生になった春。

当然のことながらメンバーが1人もいない大学は、

どこかもの寂しかった。

そして、俺の青春の色も失いつつあった。

「理人くん、今度LIVEあるんでしょ？セトリ教えてよ。

何に出るの？」

理人「すみませ〜ん。

言っちゃいけない決まりなので言えないんですよ。」

「そんなこと言わないでよ〜。誰にも言わないからさ。

···それとも、いいの？

メンバーを傷つけることもできるんだよ？」

理人「···どんなことを言われても、俺は揺らぎません。

大事なメンバーを傷つけさせることもしないし、

セトリも絶対に教えません。」

「ほんとにちょっとだけでいいからさ、教えてよ。」

理人「柾哉くんに聞いてから言いますから、

時間はかかると思いますよ。」

「わかったよ。また明日も聞きに来るからね。」