黒い天使と過ごした俺の大切な3日間-ar.in&tk.in-

君は ページ36

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ぼーっと様子の変わらない雄也から、視線を大ちゃんに移した。







大ちゃんが黒い服を着てる理由がもし本物の天使じゃないからだとしたら、もしかしたら俺は利用されたのかもしれない。

本当は俺はまだ何とか生きてて、この3日で俺の命は吸い取られていくのかも、とか
嫌な現実を見せて自暴自棄にしておいて魂を奪う、とか






どんなファンタジー映画だよって感じだけど
今の俺にはファンタジーが現実みたいなもんだから
良くない考えばっかりが頭を何度も過ぎって落ち着かなくなった。







慧「…消える前に1つ教えて」


大「うん、俺に分かる事なら」


慧「君は、悪魔なの？」


大「えっと…それは…」






キラキラとビー玉みたいだった瞳に浮かぶ暗い影と
チラチラと横に泳ぐ視線
あからさまに不自然なまばたきが、もう答えみたいなもんだ。






慧「もういい、分かった」


大「っ、何が分かったの？俺何も言ってないのに」






そして俺は大ちゃんの胸を突き刺すような言葉と悲しそうな眼差しにまた、ハッとした。






大「そうやって勝手に決めつけて、またあの時と同じ失敗するつもり！？」

幻→←答えの出ない事

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