黒い天使と過ごした俺の大切な3日間-ar.in&tk.in-

目覚め ページ10

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気づけば俺はとても深く眠ってたらしい。

暗闇の中の固い地面で…ではなくて






大「…くふふ、おはよ」






この大ちゃんの膝の上で。






慧「おわっと、ごめん！」






慌てて上半身を起こして起き上がったけど
大ちゃんはニコニコしてるし、ここの地面も固くないや。
むしろ、クッションみたいに…ふわふわしてる？






慧「わ、ここの地面ってこんな気持ちよかったっけ？今気づいた！」






子供の頃よく母ちゃんに怒られて思う存分できなかった、
ソファをトランポリン代わりに跳ぶみたいなやつ。






キャッキャしながらその場でボインって何度も跳ねてると






大「それは君がちゃんと死んだからだよ！」






そう大ちゃんは笑った。






あー。
一気に跳ぶ気は失せました。






とんと足を床に沈めたよね。







ていうか、最初からずっと違和感だった。
こんなに人間みたいな姿で死という言葉をそうも軽々しく発する大ちゃんが。






慧「…本当しんどい、」

大「え？」






いや、そんな事言っても分かるわけない。






人間じゃない大ちゃんに人間の気持ちなんて。

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