黒い天使と過ごした俺の大切な3日間-ar.in&tk.in-

部屋 ページ12

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大「さ、残り2日になったよ。何か見たくなった？」


慧「テレビかな」






冗談でそう言うと、よーしと肘を捲りながら
んー！！！と気を送るように右手を真っ直ぐ伸ばした大ちゃん。






すぐにぽんっと音がして、なんとそこに本当にテレビが現れた。






慧「できるの？大ちゃんすげー！！」


大「このくらいの造形なら簡単だよ！部屋の再現くらいまでならできるから」


慧「ほんとっ？」






それを聞いた俺は一瞬でぱあっとしたと思う。






慧「じゃあね、ここに窓と…あ、ここにはソファ！こっちには…」






何とか記憶を巡らせて、大ちゃんを引っ張り回しながら1個1個再現してもらった。






慧「うん、めちゃくちゃこんな感じ！」






えっへん、と鼻の下を得意げに人差し指で擦る大ちゃんに
嬉しくて思わずぎゅって抱きついたよね。






慧「すごい大ちゃん！でかした大ちゃん！」

大「ぅあ！…へへっそう？」







俺の真っ暗闇に、高木と同棲してた想い出の部屋ができ上がった。






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