理解不可能な僕の君-cn.in- (ページ8)

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◆抱っこページ8

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次の瞬間、僕の体はふわりと浮いてた。

慧「ち、ねん…お前ってなかなか頑固だな、」

重たそうに僕を抱えてゆるゆる歩き出すから
廊下にたむろう奴らがジロジロ見てる。

いつもなら何とも思わないけど今日は別だ。

僕は顔から火が出そうなほど真っ赤になるのが自分でも分かった。

侑「っ、分かった！分かった行く！行くから下ろして！」

慧「だーめ。俺の事ちゃんと呼んでくれたら下ろしたげる」

何故か、僕のペースが乱される。こんな奴に。
でもこの抱っこは今すぐにでもやめてほしかった。

侑「＿＿＿＿い、いのちゃん」

そう言うと、よくできました！って僕を下ろしたと思えば
そっと頭に手のひらを乗っけた。

ドキドキした。こんなの初めてだったから。
めちゃくちゃドキドキしたのに。

慧「うん、160もないな。知念って何歳？」

侑「…馬鹿にしてる？同じクラスでしょ」

慧「あ、そっか！そっかそっか！そうだねぇ」

イラついたはずなのに
いのちゃんのふわふわした雰囲気と柔らかい笑顔と

慧「あ、ひこうき雲。見える？」

侑「見えるし」

慧「ひゃっひゃっひゃっひゃ、」

肩を揺らしてあまりにも楽しそうに笑うせいで

全部どっかに飛んでった。